シリーズ 青葉山 76  オニグルミ 


 

いしい実がなるまで、あと何日かかるだろう。

 
近くのモミの枝からニホンリスが毎日観察している*。

 オニグルミの枝に咲いた花は、ちょうど今満開。受粉の季節を迎えた。

 

 
枝先の雌花(左下)を見ると、雌しべの先の赤い柱頭を伸ばしている。

付け根の膨らんだ部分が「花被片」などで囲まれた果肉になる部分だ。


 

雄花を見てみよう(右下)。30cm近く垂れ下がった花から盛んに花粉が飛んでいる。

 

秋−。枝は、たわわに実った果実の重みでしなるはずだ。

(河北新報社提供 初出 1991.5.18) 


オニグルミ
Juglans mandshurica Maxim.var. sachalinensis (Miyabe et Kudo) Kitamura
クルミ科

沢筋などのやや湿った場所にふつう。

*クルミがなるのを待っているのはリスだけではありません。頭の良いこの鳥の行動は有名です。