カラスもクルミが食べたい
クルミの殻は堅い。スタッドレスタイヤに使われるぐらい堅い。食べるのも大変。でも、おいしいくて栄養があるので動物達にとっては重要な食料です。
例えば、リスは自慢の丈夫な歯でかじって食べますし、頭のいいサルは石で叩き割って食べます。
カラスは頭がいいけど、手がないので石をもてない。それでもやっぱり食べたい、食べたくて仕方がない。 |
もっと楽をして食べたい。そんな怠けガラスの考えが画期的な方法を生み出しました。 車にひかせて割ってみたのです。やってみるとこれがなかなか楽で面白い!、かどうかはわかりませんが、この行動は本植物園付近のカラスの間に定着しているようです。
ハシボソガラス
Corvus corone
カラス科車を利用したクルミ割りはハシボソガラスが行っています。20年ほど前から植物園周辺で見られるようになりました。写真のように車の直前に投げたり、上から道路に落としたり、丁寧に道路の上に置いたりと、クルミの置き方には個体差があります。ただし、運良くタイヤに踏まれても実が飛び散ってしまうので、回収率はあまり良くないようです。