シリーズ 青葉山 57  ツクバネ 


 

一雨ごとに樹木の芽は膨らみ、芽吹きの時がきた。

2月中旬、モミの巨木の根元で見つけたツクバネの果実。再び同じ場所に足を向けてみた。

果実は風に運ばれて飛び去ったのか、辺りを探しても見つからない。

 

 

枝を見ると、2cmほどに膨らんだ芽に幾何学模様がついていた。

茶色の三角形は冬、冷気に触れて"霜焼け"になって変色した部分だ。

巣材を運ぶエナガのつがいが頭上の枝に止まった。

愛の巣作りは、仕上げの段階に入ったようだ。

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(河北新報社提供 初出 1991.4.22)
 


ツクバネ
Buckleya lanceolata (Sieb. et Zucc.) Miq.
ビャクダン科

園内全域の林内にふつう。

高さ4mほどになる落葉低木。スギやツガ、モミなどの針葉樹の根に半寄生する植物で、乾燥する尾根や斜面によく見られます。5-6月ころ目立たない淡緑色の小さな花をつけます。雌雄異株で雌花は枝先に一つだけつき、これが秋に羽子板遊びの羽根に似た果実になります。

→冬の日のツクバネ(青葉山22)