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がんとタバコ

2021.03.19 note

男性英国人医師を対象にした前向き研究では, たばこだけを吸い, 喫煙を続けた人は, 生涯非喫煙者よりも平均して約10歳若く死亡する.
60歳, 50歳, 40歳, 30歳で禁煙した場合には, それぞれ約3年, 6年, 9年, 10年の寿命が延びる [1]. 

世界では, 喫煙に起因する年間死亡数は, 約500万人, 受動喫煙によって, 約60万人である.
日本では, 喫煙に起因する年間死亡数は, 約 13万人, 受動喫煙によって, 約15,000人(肺がん, 虚血性疾患, 脳卒中)と推定される[2].

参考文献

[1] R. Doll, R. Peto, J. Boreham, I. Sutherland, Mortality in relation to smoking: 50 years’ observations on male British doctors, BMJ, 328 (2004) 1519.
[2] 喫煙の健康影響に関する検討会, 喫煙と健康 喫煙と健康問題に関する検討会報告書, 厚生労働省, 東京, 2016.