修士課程2年,島野大輝さんらがBiomedicine & Pharmacotherapy誌に掲載された論文について,プレスリリースをおこないました.
2026.01.26 プレスリリース
「リンパ行性薬物送達法(LDDS)の溶媒設計を最適化
― 浸透圧と粘度の制御によりがん転移リンパ節への効率的な薬物動態を実現 ―」
東北大学ウェブサイト プレスリリース (2026年1月26日配信)
また,海外メディア向け英文プレスリリースをおこないました.
“Optimized Solvent Design Improves Lymphatic Drug Delivery to Metastatic Lymph Nodes”
Tohoku University website Research News (2026年1月26日配信)
当研究室では,がんの転移が起こりやすいリンパ節へ薬を効率よく届ける新しい治療技術「リンパ行性薬物送達法(LDDS)」の研究を進めています.
今回,薬を溶かす「溶媒」の性質のうち,浸透圧と粘度が薬の広がり方やリンパ節内での留まりやすさを大きく左右することを明らかにしました.
これにより,特定のリンパ節に集中的に作用させたり,複数のリンパ節へ広く届けたりと,治療目的に応じた設計が可能になります.
本成果は,現在進行中の臨床試験にもつながるもので,次世代のがん治療の実現に貢献することが期待されます.

【論文情報】
タイトル:Solvent osmolarity and viscosity regulate lymph node pharmacokinetics and perinodal dynamics in lymphatic drug delivery
著者: Taiki Shimano, Daiki Nagamatsu, Ryoichi Fukumura, Ariunbuyan Sukhbaatar, Shiro Mori, Tetsuya Kodama*
*責任著者:東北大学大学院医工学研究科 教授 小玉哲也
掲載誌:Biomedicine & Pharmacotherapy