シリーズ 青葉山 96 ムカシヤンマ
葉山の自然の純度を測ってくれるトンボに出会った。
はるか2億年前のジュラ紀の時代から、同じ影を落とし続ける「生きた化石」ムカシヤンマだ。
生活場所は極めて限られている。人里近い低山の谷間などで見つかることが多い。
幼虫は、わき水のしみ出る斜面での特異な生活。土やこけの下に潜り、通過する小動物を捕らえながら、5年ほどで成熟する。
汚されていないわき水が、生きる大きな条件だ。
やや鈍い動きで、縄張りの"パトロール"を再開すると、大きな複眼が木もれ日にキラリと光った。
ムカシヤンマ科。体長5cm。
ムカシヤンマ Tanypterys pryeri Selys ムカシヤンマ科 写真は上から撮っているので特徴がわかりにくいのですが、横から見ると腹部が縦に扁平である点で他のヤンマの仲間と簡単に区別できます。生息数は少ないと考えられます。探すとすれば、上の文章のように小さな沢沿いで若干広くなっているような場所かもしれません。
写真は上から撮っているので特徴がわかりにくいのですが、横から見ると腹部が縦に扁平である点で他のヤンマの仲間と簡単に区別できます。生息数は少ないと考えられます。探すとすれば、上の文章のように小さな沢沿いで若干広くなっているような場所かもしれません。