シリーズ 青葉山 9  コゲラ 


 

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彩色の森に、また湿った雪が降り出した。落葉した樹間から見上げる空も、鉛色。

「コツ、コツ、コツ」と、木を叩く音-。細い枝先に、コゲラが止まっている。キツツキ科の留鳥。コゲラはえさを求めて樹間を移動中だ。

 

つつかれた木の下には、樹皮が細かくなって落ちていた。コゲラが幹に開けた穴をのぞくと、ナカボシカメムシ*がいた。

 

木食い虫の穴に潜って越冬中の、この虫だけが"難"を逃れたようだ。いやなにおいを出す虫なので、コゲラも食べなかったのかもしれない。

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(河北新報社提供 初出 1991.1.31) 


コゲラ
Picoides kizuki
キツツキ目 キツツキ科

日本では最も小型のキツツキ。全国の平地から山地の林に生息しています。主に昆虫類を餌として、秋冬でも樹皮の下から探し出して食べます。花蜜もよく吸います。枯れ木や枯れかかった木に嘴で穴を掘って巣とします。「ギーッ」という声が特徴的で、1年中よく聞かれます。連続的に木をたたくドラミングもよくします。他のキツツキ類に比べ、小さく短い音です。園内では周年見られ、繁殖もしています。秋冬にはシジュウカラやメジロなどと混群を作り園内を移動しています。

*カメムシの仲間は、植物園の建物の中に沢山入ってきては、ぶんぶん飛び回っています。植物園で一番研究しやすい昆虫かもしれません。