シリーズ 青葉山 80  ハンミョウ 


 

 
沿いに美しい虫がいた。

砂地に止まったハンミョウにそっと近づく。体全体が初夏の日差しで、七色に光っていた。

 

 

近づき過ぎて気づかれた。キラリ、キラリ輝きながら、5mほど先にまた止まる。

 
別名ミチオシエ(道教え)。
道案内をするように、山の奥へと入って行く。

 
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砂地のある沢近くに好んで生息する。 交尾中の虫を見つけた。雄は大きなアゴでメスの体を押さえつけている。
 

地上にいる他の虫を捕らえて食べる肉食の昆虫。体長約2cm。

 
(河北新報社提供 初出 1991.5.23)


ハンミョウ
Cicindela japonica Thunberg
ハンミョウ科

背中が金属光沢に美しく輝き、容易に見分けられます。背面の色には変異があり、時に金赤色の部分が金緑になった個体も見られるようです。
近縁のニワハンミョウが最上台付近で見られますが、こちらは金属光沢があまりなく、黒っぽい姿をしています。