本州から九州にかけて分布し、青葉山一帯の半日陰地にも見られますが、1989-90年に行われた調査で園内に自生は確認されませんでした。
まさに折りたたんだ傘に見えるヤブレガサの若芽は山菜として食べることができます。多年草で、発芽後の数年間は毎年本葉を1枚だけつけます。数年たって大小2枚の本葉をつけるようになると開花し始めます。
また、ヤブレガサは発芽時の形態が特徴的なことでも知られています。キク科植物は発芽して最初に開く葉である子葉が2枚の双子葉類です。ところが、ヤブレガサは子葉が1枚しかありません。キク科植物の中で特異な存在です。