シリーズ 青葉山 67 イカリソウ
花をのぞくと、"錨(いかり)"の先端が細く伸びていた。蜜(みつ)を蓄える「距(きょ)」だ。一つの花の中に雄しべと雌しべを持つ両性花だが、同じ個体の花粉では種子をつくることができない。「距」の蜜が虫を引き寄せ、虫が運ぶほかの個体の花粉で受粉する。見事な"自然の法則"だ。
(河北新報社提供 初出 1991.5.8)
イカリソウ Epimedium grandiflorum Morr. var. thunbergianum (Miq.) Nakai メギ科 残月亭跡周辺などの明るい林床にややふつう。 花を少しアップにした写真はこちら 園内のロックガーデンにはトキワイカリソウなどイカリソウの仲間がいくつか植えてあります。イカリソウには様々な変種が認められていて、仙台周辺の丘陵地でも様々な変異が見られます。
園内のロックガーデンにはトキワイカリソウなどイカリソウの仲間がいくつか植えてあります。イカリソウには様々な変種が認められていて、仙台周辺の丘陵地でも様々な変異が見られます。