シリーズ 青葉山 64  ヤマツツジ 


 

 


全体が早(さ)緑色の天幕に覆われ始めた。

萌黄(もえぎ)、柳葉、若芽など、先人たちが豊かな感性で名を付けたさまざまな緑の中で、ヤマツツジの赤い花がひと際、鮮やかに映える。

3月上旬に見た花芽は、短い毛がびっしりと生えた鱗片(りんぺん)に包まれて、まだ固かった。

基部に付いているのは、寒さに耐えて冬を越した「秋葉」。

 

足元のイヌツゲにヒオドシチョウ(タテハチョウ科)がやって来た。成虫越冬のあまり見られない種だ。
All photos by Kahoku Shimpo.
 
(河北新報社提供 初出 1991.5.2)

 


ヤマツツジ
Rhododendron obtusum (Lindley) Planchon
var. kaempferi (Planchon) Wilson

明るくやや乾いた林にふつう。