「チーッ」。鋭い鳴き声とともに翡翠(ひすい)が水面すれすれに飛んできた。広げた翼は金属的な緑色、背から尾にかけてのコバルトブルーの羽毛。カワセミだ。
青葉山の奥深くから流れ込む竜ノ口沢と広瀬川との合流点付近では一年中、カワセミの姿を見ることができる。彼らが生息するためには、ねぐらや営巣用として穴を掘る斜面と主食用の魚をとる場所が必須条件。この一帯は街の騒音を除けば、ほぼ条件を満たしているといえるだろう。
カワヤナギの枝で休むカワセミ。メスの縄張りに入れてもらったオスとの間にかわいいヒナが生まれることを祈ろう。
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