シリーズ 青葉山 28  オオイヌノフグリ 


 

日中、日の当たる丘に、オオイヌノフグリが群生している。ゴマノハグサ科の越年草。帰化植物だ。

 

付近には、もうアブの仲間が飛んでいる。気温が上るとアブも活動し、受粉を虫に頼る「虫媒花」は、それに合わせて開く。

最初に花を訪れたのは、スリムなヒラタアブの一種。筒状の口で蜜(みつ)を吸っている。

 

力の強いクロヒラタアブが飛来すると"先客"は逃げた。

 

(河北新報社提供 初出 1991.3.11)


オオイヌノフグリ
Veronica persica Poir.
ゴマノハグサ科

草地や路傍にふつう。意外に蜜(みつ)の多い花。昨年の末(97年12月)は暖かかったので、もう咲いていました。雪の下でも緑の葉を保ち、雪が解け温度が上った早春の道ばたを彩ります。