全長14cm。北海道・本州・四国の亜高山帯の針葉樹林で繁殖し、冬には山麓・丘陵や暖地に移動します。シラベ・コメツガ・オオシラビソの林によくいます。主として昆虫やクモを餌とし、冬の低地では植物の実を食べています。蔵王では木の梢でさえずっていることも珍しくありません。園内で多くが見られるのは「さらに低地に下りるものが園内を通過する秋」と「山へ帰っていくものが通過する晩冬」の年2回です。園内で越冬するものもいますが、数はわずかです。
* 「植物園付近でみられる動物たち」のルリビタキのイラストは瑠璃色のオス。
なぜ、オスの方が派手なのか? メスが配偶者を選り好みするからだ、というのが「進化生物学的」答えです。このテーマを解説した本や番組は山のようにありますから、詳しくはそれらをご覧下さい。どのような過程で進化してきたのかについては、依然としてよくわかっていません。