工学部ポンプ室周辺などの草地や路傍にふつう。
小さな花がびっしりついた長い房のような花序が特徴です。意外に多くの昆虫が飛んで来て、受粉を助けます。冬を迎えた個体は種子を落とし、軸だけの姿になっています。今までに見た一番大きい個体は5万粒ぐらいの種子をつけていました。土の中で何年も眠ったまま過ごしている種子も多く、土がかきまわされると発芽してきます。こうした性質や、窒素栄養に敏感にすばやく成長することなどが、この植物を典型的な「畑地雑草」にしています。街なかの空き地や河原にも沢山現れます。
* 写真に写っている花のほとんどは実っていることでしょう。Persicaria属の花被は種子ができた後も、それに張りつくようにして残るので、花の時期がまだ続いているかのように見えます。つまり、花の色が長く楽しめる種類です。