シリーズ 青葉山 17  シメ 

 


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動性高気圧が張り出し、雪もやんだ。冷え込んだ朝―。倒木に積もった雪の上に、点々とリスの足跡があった。地面にはタヌキの足跡が…。

 

シメが飛んできた。ちょっと"太め"の鳥は、胸を張り、樹木の種子を捜している。

イヌブナの枯れ葉は、まだ落葉していない。白くなった斜面に、わずかな彩りを残している。

落葉広葉樹と針葉樹の交じった林では、生息する鳥の数も多い。

体長18cm。アトリ科、冬鳥。

(河北新報社提供 初出 1991.2.9)


シメ
Coccothraustes coccothraustes
スズメ目 アトリ科

北海道に夏鳥として渡来し、繁殖します。本州以南には冬鳥として渡来します。雑木林や公園などの明るい林にすみ、ムクノキ・エノキ・ハゼノキなどの木の実を好んで食べます。他の鳥が好むような果肉があっても、種子のみを食べます。冬は普通単独ですが、植物が豊富な所では群れも作ります。県内には冬鳥として渡来し、市街地でも見られます。広瀬川の川原にも普通にいます。園内では冬には少数ですが、春先には梢に止まっている姿をよく見かけます。