シリーズ 青葉山 16  マンサク 


 
ンサクの花が咲き始めた。じっと冬に耐えてつぼみが膨らみ、黄色の花弁をゆっくりと伸ばしている。しなやかな枝いっぱいに、1cmほどの花が開いていく。

昨年秋に種子を落とした実が、二つに裂けて枝にぶら下がっていた。マンサクのたねはこの春、無事に芽を出せるだろうか。

  (44K) 珍しいミヤマホオジロが飛んできた。
マンサクの花に見とれているかのように、枝に止まっている。

(河北新報社提供 初出 1991.2.8)  


マンサク
Hamamelis japonica Sieb. et Zucc.
マンサク科

 
落葉高木。園内全域の明るい林内にふつう。
→もっと黄色いリボンがほどけると、

年が改まってから最初に咲くのはやはりこの種類。でも、こんなに早く、まだ寒い内に花を咲かせても、虫はやってくるのでしょうか? 花はきれいで、虫を呼ぶためにつくられているように見えるのですが。
 ちなみに、北アメリカにある近縁種 Hamamelis virginiana L. は、11月頃に咲きます。大平洋を挟んで、一方は冬の前、もう一方は冬の後に咲く仲間です。