シリーズ 青葉山 169  シマアメンボ 


 

 

 
暗い北斜面を沢に向かって下る。流れの緩やかな水面をせわしなく動く黒い影。シマアメンボだ。カメラで追うのも困難なほどの俊敏な動きで水面に落下する昆虫を狙っている。

 
  アメンボの仲間が水に浮く訳は、水面に接する足の先端が水をはじく構造を持つことと、表面張力が作用し合うからだ。
しかし彼らにも弱点はある。例えば、せっけん水のような界面活性剤に触れると、たちまちおぼれてしまう。
 
 
 
山地の渓流にすみ、体長は約5mm。背中のしま模様を見ると名前の由来がよく分かる。
(河北新報社提供 初出 1991.11.5)

シマアメンボ
Metrocoris histrio B. White
アメンボ科

アメンボは水面に落ちておぼれた昆虫がもがいてたてる波を感知して捕食します。淡水に住むものが多いですが、中には海にすむ種類もいます。