シリーズ 青葉山 168  ヤマトシジミ 


 

 

 
陽が雲に隠れると、肌寒さを感じる頃になった。昆虫たちの動きも日ごとに鈍くなってくる。

弱々しい飛び方をしてやってきたのはヤマトシジミの雄。


シジミチョウの仲間は、あまり羽を広げて止まることをしないが、気温が下がってくるこの季節は別。

少しでも体温を上昇させるため、痛んだ羽を太陽へ向かって広げている。

暖地性のチョウで、群生して見られるのは宮城、岩手の県境付近が北限とされる。食草はカタバミで幼虫越冬する。

シジミチョウ科。翅開張25mm。

(河北新報社提供 初出 1991.11.2)

ヤマトシジミ
Pseudozizeeria maha Kollar
シジミチョウ科

園内でも正門付近の芝生でよく見かけます。成虫は年に5-6回発生します。成虫は非常にさまざまな花の上で吸蜜し、例えば芝生では幼虫の食草でもあるカタバミの花の上で頻繁に観察されます。