シリーズ 青葉山 167  ヌルデ 


 

 

 
葉広葉樹が、色とりどりに染まって美しい。

 

ヌルデを見つけた。


 

 

放射状に伸びた軸に、それぞれ11枚の「小葉」を付けている。実はこの11枚は植物学上は「複葉」と呼ばれる1枚の葉。落葉の時は、付け根から一緒に落ちる。

近づいて見る。「中軸」に「翼(よく)」と呼ばれる葉の名残が付いていた。ヌルデの葉は、長い年月をかけ、葉脈間の「葉肉」を失い、こんな形に。

(河北新報社提供 初出 1991.11.1)

ヌルデ
Rhus javanica L. var. roxburghii (DC.) Rehder et Wilson
ウルシ科
本沢などの林縁や路傍にややふつう。

日本中でふつうに見られ、紅葉した美しい葉が印象的です。林縁や伐採跡地などに真っ先に侵入する先駆植物のひとつです。