シリーズ 青葉山 161  アケボノソウ 


 

 

 
上では、シジュウカラやコガラなどの仲間が外敵から身を守るための「共同戦線」を張り、木の実や虫探しで大にぎわい。彼らに案内されるように、林に分け入る。

 

沢沿いの湿地では、清楚な花が柔らかな秋のスポットライトを浴びていた。


 

 
アケボノソウだ。

星形の花弁は、一枚が五つに裂けた合弁花。その先にある黄緑色の二つの班点から蜜(みつ)を染み出させ、虫を誘う*。

和名は「曙(あけぼの)草」。花弁の縁を飾る細かな班点を、夜明けの星空に見立てたロマンチックな花だ。

リンドウ科の二年草。

(河北新報社提供 初出 1991.10.24)

アケボノソウ
Swertia bimaculata (Sieb. et Zucc.) Hooker et Thomson
リンドウ科
竜ノ口側の林床にややふつう。

植物園では竜の口側斜面にある湿地にたくさん生えていますが、残念ながら園路近くには見られません。

* アブやハエの仲間が多く訪花しているようです。