シリーズ 青葉山 151  マユタテアカネ 


 

 

 
ユタテアカネが飛び交う池は、子づくりの季節。

成熟した雄は、真っ赤に色づいたおなかを見せ、自分の縄張りを雌が通るのを待ちわびている。

水際に、交尾を終えたカップルが飛んできた。雄が雌を誘導している。

突然、後ろの雌が、尾の先で湿地をつつき始めた。二匹つながっての産卵だ。トランポリンをするように、リズミカルに上下動を繰り返し、泥の中に卵を産み付ける。

雄の警護付きの産卵は無事完了...、したはずだが、なおもつながったまま、池の日だまりの中に消えていった。

トンボ科。体長38mm。

(河北新報社提供 初出 1991.10.12)

マユタテアカネ
Sympetrum eroticum eroticum Selys
トンボ科
素人目には眉に見える斑紋が顔にあることが特徴です。水辺に多くみられます。
掲載済みのアカネ属(Sympetrum)のトンボ   
 → マイコアカネ(青葉山138 トチバニンジン)
→ マユタテアカネ(ノシメ型、青葉山154チカラシバ)