湿った草地にまれ。中島池跡**周辺にやや多数生える。
ヒヨドリバナ属の植物は形態に変異が多くしばしば分類が困難です。原因のひとつに無性生殖を行う倍数体***の存在があります。2倍体のサワヒヨドリやヨツバヒヨドリが広く分布している無性生殖性のヒヨドリバナ倍数体と雑種をつくり、この子孫がさらに2倍体と交雑を繰り返して中間的な特徴を持つ無性生殖型倍数体を作り出しています。
* ノコンギク
** 中島池跡
*** 1つの細胞に3組以上のゲノムを持つ個体。動物はそのほとんどが2組のゲノムを持つ2倍体ですが、高等植物には3倍体、4倍体などの倍数体が比較的多く見られます。倍数体は一般に2倍体に比べて大型で、光をめぐる競争の上で2倍体よりも有利であるとされています。