シリーズ 青葉山 142 ヤマハッカ
風15号が東海上に去っていった。風向きも北東から西へと変わり、雲間からは久しぶりに太陽が顔を見せた。
初秋の光があふれる野山では、草花たちが一段と輝きを増した。コウゾリナの黄色、ヤマハギの赤紫色の花々が、溶け合うように風に揺れている。
足元で地味な花を見つけた。ヤマハッカだ。
高さは70cmほど。短い毛に覆われた四角い茎が3本に分岐している。
ヤマハッカ Rabdosia inflexa (Thunb. ex Murray) Hara シソ科 現状不明(1958、1959年採集の標本があります)。 園内にはみられませんが、青葉山周辺では珍しくない花です。マメ科植物と同様に横向きに咲く左右相称の花(旗状花)をつけます。上部の花弁が立ち上がって広告の効果を持ち、下部の花弁が雄蕊・雌蕊を抱え込んでおり、この部分に虫が乗るなどして力がかかると、包み込まれていた雄蕊、雌蕊が飛び出してきます(実験してみるとおもしろいかもしれません)。こうして、訪花昆虫の体の下面に花粉をつける仕組みになっています。訪花昆虫はアブや小型のハチが多いようですが、仙台近郊ではマルハナバチの訪花も観察されます。
現状不明(1958、1959年採集の標本があります)。
園内にはみられませんが、青葉山周辺では珍しくない花です。マメ科植物と同様に横向きに咲く左右相称の花(旗状花)をつけます。上部の花弁が立ち上がって広告の効果を持ち、下部の花弁が雄蕊・雌蕊を抱え込んでおり、この部分に虫が乗るなどして力がかかると、包み込まれていた雄蕊、雌蕊が飛び出してきます(実験してみるとおもしろいかもしれません)。こうして、訪花昆虫の体の下面に花粉をつける仕組みになっています。訪花昆虫はアブや小型のハチが多いようですが、仙台近郊ではマルハナバチの訪花も観察されます。