クモの仲間にはメスよりもオスがずっと小さい「ノミの夫婦」がたくさんいます。普通に「ジョロウグモ」と言っている(上の写真)のもメスで、網に同居するオスはずっと小さく別の種類に見えるほどです。ただし、メスをめぐるオス同士の争いは激しく、メスの網にはしばしば複数のオスが見られます。
* 多くのクモは、網に獲物がかかるとまず鳥もちのような粘着性の糸の帯を投げて獲物の自由を奪い、さらに糸を巻きつけて完全にくるんだ後に毒液を注入します。ハチやカマキリなど危険な獲物もこうして捕獲されます。しかし、ジョロウグモはこうした攻撃をいっさい行わず、すぐに咬みついて獲物を取り押さえます。