シリーズ 青葉山 138  トチバニンジン 


 

 


 
暗い杉木立の下、湿った沢筋ではトチバニンジンの実が赤く色づき、たわわに実っている。

 

近くを見ると、鳥に食べられたのか、生育条件が悪かったのか、付いている実がたったの1個の株があった。不発に終わった花火のようで面白い。

 

赤い衣装の共演者、 
マイコアカネ  
 


 が、かすかな羽音を
 たててその周りを
 飛んでいた。

地下茎は朝鮮人参の代用とされたこともある。ウコギ科。

ひんやりとした空気が林を支配している。秋本番だ。

(河北新報社提供 初出 1991.9.5)

 


トチバニンジン
Panax japonicus C.A.Meyer
ウコギ科

残月亭跡周辺などのモミ-イヌブナ林内や暗い林縁にややふつう。

トチバニンジン属(Panax)には万病の薬として有名なチョウセンニンジンが含まれます。チョウセンニンジンの根は多肉質の太い直根になりますが、トチバニンジンでは根茎が発達して横にはい節が目立つため、チクセツニンジン(竹節人参)と呼ばれることもあります。チョウセンニンジンとは成分・薬効が異なりますが、根茎に薬用成分が含まれていて薬として利用されます。