日本固有の種で、仙台付近で普通に見られるハギです。翼弁(下を参照)が竜骨弁よりも明らかに短いのが特徴です。古来、有名だった「宮城野の萩」はこの種ではないかと言われています。宮城県の県花になっているミヤギノハギはツクシハギとは別の種です。
* 「舟弁(しゅうべん)」は形態学では「竜骨弁」と呼ばれるのが普通です。
マメ科植物の花は特徴的な「蝶形」をしています。花冠は5枚で構成され、最も内側にある2枚は竜骨弁と呼ばれます。互いに一方の縁が接着して舟形になっており、開花したときに下方に位置することが多いので「舟弁」とも呼ばれます。最も大きくまっ直ぐ立っているのが「旗弁(きべん)」、両側にのびる一対の花弁が「翼弁(側弁)」です。(翼弁は上の写真では区別しづらくなっています。)
ハギは秋の七草のひとつです。 → 秋の七草のページ