シリーズ 青葉山 136  ヘクソカズラ 


 

 

 
、少年たちがカブトムシを探してクヌギの根元をかき分けたのだろう。その跡が秋風に白く乾いて、短い夏の余韻を留めている。

 
林縁では、クサギの木にからみついて、つる植物のヘクソカズラが筒形のかわいらしい花をつけていた。


葉をつめで引っかく。

広がったのは嫌なにおい。
なぜか、
"臭い物同士" が集まったようだ。クサギもゴマのような独特の香りを放つのだ。

ヘクソカズラの黄色い実が熟すころ、また来てみよう。

木の上では、チッチゼミが秋鳴く虫のツユムシにも似た声で控えめに鳴いている。

(河北新報社提供 初出 1991.9.3)

 

ヘクソカズラ
Paederia scandens (Lour.) Merrill
アカネ科

日本全土の日当たりの良い藪や草地に普通に見られるつる性の草本です。青葉山周辺にも生育していますが、植物園内では見つかっていません。草全体に悪臭があり、属名Paederiaも「汚物」の意味です。

ヘクソカズラの花をアップにした写真は こちら  → 

 
 ← こちら はクサギの花の写真