ノアザミ
Cirsium japonicum
DC.
キク科
現状不明(1958年採集の標本がある)。
日本には60種以上のアザミが分布しており、多くの種は夏から秋にかけて咲きますが、ノアザミだけは春から咲いています。8月末から咲き始めるノハラアザミとよく似ていますが、ノアザミは総苞(そうほう)*がべっとり粘るのに対し、ノハラアザミでは粘りません。
写真に写っているハキリバチの仲間は、マメ科の送粉昆虫としても重要ですが、腹部に集粉毛(集めた花粉を運ぶ毛)があり、キク科の植物でもよく花粉を集めています。
* 総苞:鱗片(りんぺん)状の葉が多数集まって花序を包んでいる部分(赤い頭花の下部、膨らんでいる部分)