シリーズ 青葉山 125 モノサシトンボ
に連なる山の端に、太陽が沈もうとしている。山のふもとにある「トンボの池」に、市街地よりも早い夕暮れが迫ってきた。
羽いっぱいに夕日を輝かせ、モノサシトンボが音もなく枯れ枝に止まった。おなかの節が等間隔で、しかも節ごとにある目盛りのような斑紋(はんもん)が、名前の通り「ものさし」を思わせる。
夕やみが訪れた。あまり遠くへ飛べないモノサシトンボは、まだ目の前をゆっくりと行ったり来たり。さっきまで目を楽しませてくれた透き通ったブルーも、すっかり暮れ色に溶け込んでしまった。
モノサシトンボ科。体長4cm。
モノサシトンボ Copera annulata Selys モノサシトンボ科