シリーズ 青葉山 116  ネムノキ 


 

 


っそうとした林。
セミの大合唱を聞きながら歩くと、汗が噴き出してくる。ネムノキの花が、重なり合う葉の間から見え隠れしていた。


花の一つを望遠レンズでのぞいてみよう。上半分が紅色の雄しべが多数見える。美しい花を形作っていたのは、花弁ではなく雄しべだった。


花には多くの昆虫が訪れる。アオスジアゲハもやって来た。時間帯によって、飛来する虫の種類も違うようだ。

マメ科の落葉高木*。北海道を除く全国に分布。

 

 (河北新報社提供 初出 1991.8.5)

 

ネムノキ
Albizia julibrissin Durazz.
マメ科

離山などの林縁や路傍にややふつう。

葉は夜になると就眠運動で下向きに閉じます。いかにも眠っているように見えるところからネムノキの名がつきました。

* アカシアの仲間と共にマメ科から独立させてネムノキ科とする意見もあります。