オオウラギンスジヒョウモン
Argyronome ruslana Motschulsky
タテハチョウ科
仙台周辺では普通に見られるチョウですが、どちらかと言えば北方系の種で、西に行くほど高地に分布が偏ってきます。幼虫の食草はタチツボスミレで、他のスミレ類からは記録がありません。青葉山ではノアザミ、ヨツバヒヨドリ、オカトラノオ等で吸蜜しているところをよく見かけます。
上述の通り、8月になるとぱたりと姿を見なくなります。これは大型のヒョウモンチョウほとんど全てに共通していて、夏眠するためと考えられていますが確実な証拠はありません。高地や寒冷地では盛夏も活動が見られることから、移動しているのではないかともされています。研究者人口が多いチョウですらこんな状態で、日本における昆虫のNatural
History研究の不十分さを思い知らされます。
→ リョウブ(青葉山58) 冬芽と芽吹き、リョウブの説明はこちらにあります。