学生さんによる学会参加報告
Student's conference report
2024年度
Japan Radiology Congress 2024
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報告者:PHORNPAILIN PAIRODSANTIKUL 博士1年
The Japan Radiology Congress 2024 (JRC 2024) took place from April 11 to 14, 2024, at PACIFICO, Yokohama, featuring key events such as the 83rd Annual Meeting of the Japan Radiological Society, the 80th Annual Meeting of the Japanese Society of Radiological Technology, the 127th Meeting of the Japan Society of Medical Physics, and the International Technical Exhibition of Medical Imaging (ITEM 2024). Under the theme "Leading an Era of Transformation," professionals and scholars from various radiology-related fields convened to exchange and discuss advancements in radiology. Attending the conference provided me with valuable updates pertinent to my research in dosimetry for radionuclide therapy. Discussions throughout the sessions centered on recent developments, including AI applications in medical imaging. Of particular interest were the educational lectures, especially one focusing on global trends and future perspectives in Lu-177 radioligand therapy, closely aligned with my research interests. This lecture underscored the importance of nuclear medicine treatment dose evaluation (Dosimetry) for personalized treatment approaches, offering detailed methodologies and exploring factors influencing accuracy. A standout moment was Professor Simon R. Cherry's presentation on "Positron Emission Tomography: Past, Present, and Future," where he introduced his ongoing project, total body direct positron emission imaging (dPEI). This groundbreaking innovation bypasses reconstruction algorithms to directly generate cross-sectional images from detected annihilation photons, marking a significant leap forward in PET technology. Overall, the conference served as a vital platform for me to review and update my knowledge, and I am eager to apply these to enhance my research project.
2023年度
第13回核医学画像解析研究会
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報告者:芳川彩乃 修士2年
2023年12月9日に量子科学技術研究開発機構(以下QST)で開催された第13回核医学画像解析研究会に参加しました。本研究会は、トレーサーの動態解析、医用画像の定量解析、病態生理の計測に関する研究などについて、掘り下げた発表と深い討論をすることを目的として毎年開催されています。本研究会で私は「PET創薬支援を目的とした放射性薬剤の脳内集積予測の高精度化に関する研究」という題目で口頭発表を行うほか、他発表の聴講、QSTで開発されたPET装置の見学をしました。私の発表に対し、核医学分野の第一線で活躍されている先生方から質問やアドバイスを頂けたため、大変有意義で貴重な機会となりました。しかし、質問に対して伝えたいことを上手く表現できなかった実感があり、反省と課題を感じました。特に、私の提案システムの、創薬過程における使われ方の構想やそれにより得られる効果を、よりわかりやすく伝える必要性を感じました。また、本研究会は私の研究と専門性がマッチしていたため、他発表の表現が特に参考になりました。この経験を自らの説明能力、対応力向上に繋げ、今後の研究活動、審査会さらに社会人生活でも発揮したいと思います。最後に、本研究会でコメントやアドバイスをくださった先生方、ならびに指導教官の志田原先生に深く感謝いたします。
第14回PET秋の学校in東北
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報告者:安部隼人 修士1年
2023年12月2日に開催されたPET秋の学校に参加しました。本セミナーは弘前大学、秋田県立大学、秋田循環器センターなど、東北各地から研究者が集い、各自の研究発表と意見交換をおこなう場です。今年度は福島県郡山市にある総合南東北病院で開催されました。セミナーの前には陽子線治療施設やBNCT装置の見学といった非常に貴重な機会を頂けました。特にBNCT治療では放射線照射の回数が少なく済む点に大変魅力を感じました。 セミナーでは、私が卒業研究で行ったテクスチャ解析や、現在研究室ではあまり行われていない画像再構成に関する研究など、大変興味深いものが数多くありました。それと共に、発表のレベルの高さに身の引き締まる思いでした。さらに、学生間での質問が活発で、大変濃密な時間を過ごさせて頂きました。また、韓国原子力医学院からいらっしゃったKim先生の講演もあり、韓国での放射線治療開発についてご教授頂きました。今回、私は発表を行いませんでしたが、来年度は発表させて頂きたけるようより精進したいと思いました。最後に、このような貴重な機会を下さった事務局先生方に深く感謝いたします、ありがとうございました。
2022年度
第12回核医学画像解析研究会
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報告者:宮嶋樹生 修士1年
2022年11月26日に秋田県立循環器・脳脊髄センターで開催された第12回核医学画像解析研究会に参加しました。本研究会はトレーサーの動態解析や画像の定量解析等の画像解析研究の発展に向けて毎年開催されています。今年は会場参加者25名、Web参加者約70名によるハイブリッド開催で、核医学研究の第一線で活躍される多くの方々が参加され、活発な議論が交わされた有意義な時間となりました。私は、「中枢神経系標的PET放射性薬剤の脳内動態データベース構築」という題目で口頭発表を行いました。初めての対面での学会発表で緊張しましたが、事前の研究室の方々のご指導もあり、上手く発表できました。私自身の研究内容だけでなく、当研究室のPET創薬研究全体の構想や共同研究者である佐橋、芳川の卒業研究を含めた情報量の多い内容でしたが、15分という発表時間で端的に伝えることができたと思います。しかし、その後の質疑応答では言葉に詰まるなど適切な回答ができず、PET創薬全体の深い理解と説明能力が不足していることを痛感しました。課題の残る結果ではありましたが、大勢の聴衆の中での発表や最先端の核医学研究を聴講するという貴重な機会を得られたことから、今後の研究活動への意欲に繋がる結果となりました。今回の学会参加で得られた課題と経験を今後の研究に生かしたいと思います。最後に発表に向けてご指導いただいた志田原美保先生をはじめ、発表の助言をいただいた研究室の皆様に深く感謝いたします
PET秋の学校in東北(オンライン)
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報告者:中山裕喜 修士1年
2022年11月12日に開催されたPET秋の学校に参加/発表しました.本セミナーは東北大学をはじめ、弘前大学や山形大学、秋田循環器センターなど東北各地から研究者が集い、各自の研究発表と意見交換をおこなう場です.学生同士の質疑が非常に活発で,より議論を深めようという雰囲気でした.発表の内容が自分の専門外の学生による質問も,核心をついたものが多く濃密な時間だと感じました.他方から学生が集まり,スライドの様式はそれぞれ特徴が分かれていて新鮮でした.見やすい様式のものは積極的に取り入れていこうと思いました.また,福島県立医科大学の右近先生による講義では,核医学治療についてご講義いただき,MIRD法では,図・イラストが分かりやすくイメージしやすいように内容を教えてくださいました. 自分の発表では3つフィードバックを頂きました.想定していなかった質問や特にこの作業は難しいから工夫が必要だといったアドバイスを頂いたのでこれからの研究に活かしていきたいと思いました.
第13回世界核医学会・第62回日本核医学会学術総会
報告者:宮嶋樹生 修士1年
2022年9月7日から11日にかけて国立京都国際会館で開催された第13回世界核医学会に参加し、「Novel database of kinetic parameters in human brain for existing CNS-PET tracers」という題目でe-poster掲示を行いました。世界核医学会は核医学研究の推進と発展のため、4年ごとに開催されています。今年は会場が日本であることから、第62回日本核医学会学術総会と合同での開催となり、医学、薬学、理工学に携わる多くの専門家が参加しました。本学会は口頭発表だけでなく、機器展示やランチョンセミナー、学生セッションなどで構成され、核医学に関する最先端の知識、技術の意見交換がさかんに行われていました。特に学生セッションに関しては、他大学の学生の研究内容を聴くことができ、とても有意義な機会でした。機器展示に関しては、多社の最新の医療機器を間近で見て説明をいただけるという貴重な体験ができました。今回私は、機械学習で用いるデータセットに関する知見を得ることを目的として、様々な発表を聴講しました。なかでも「人工知能技術を用いた核医学画像処理の基礎」という発表では機械学習を臨床に応用するためには大量のデータを「一貫した基準」で集めることの重要性を話しており、私の作成しているデータセットにおける課題が明らかとなる内容でした。今回の学会参加で得られた課題と経験をもとに今後の研究につなげていきたいと思います。
報告者:西川萌絵 修士2年
2022年9月7日から11日にわたって京都国際会館で開催された第13回世界核医学会・第62回日本核医学会学術総会・第42回日本核医学技術学会総会学術大会に参加しました。医学や薬学、理工学など多岐にわたる分野の専門家が参加しています。今回のメインテーマである「核医学の過去から未来を語る!」のとおり、核医学の発展はこれまでの先行研究があって成り立つものであり、これまでの研究の歩みから、多くの画期的な新しい製品や研究についての講演を数多く聞くことができました。私は「Preliminary investigation of point source tracking algorithm in planar imaging system for motion correction of moving subjects」という演題でE-posterの投稿を行いました。英語で抄録やポスターを作成したのは初めての経験であり、限られた字数で英語でも分かりやすく簡潔に研究内容をまとめる作業は大変ではありましたが、志田原先生のご指導のおかげで世界核医学会へE-posterを提出することができました。本学会の期間中、発表の聴講・ポスター展示や機器展示の見学し、核医学分野における最新研究の情報収集をすることができました。なかでも、「半球型頭部専用PET装置」について様々なセッションにおいて発表されており、学部生の時に頭部PET体動補正について研究していたこともあり、興味深く聴講しました。これまでの頭部PET撮像に比べて、検出器の数は減っても高感度撮像が可能で、全身用PET装置で得られる脳画像より画質が向上していることだけでなく、患者が暗闇ではなく視界が明るい状態で検査を受けられる設計になっているのが魅力的だと感じました。また、自分の研究領域ではありませんが、アミロイドPETやO-15ガスPETについての講演が数多く、核医学分野において注目度の高い分野に触れることができたのもよい経験となりました。最後に、研究発表の機会を与えてくださった指導教官の志田原美保先生、共同演者の先生方に深く感謝致します。
報告者:芳川彩乃 修士1年
2022年9月7?11日に国立京都国際会館とオンラインのハイブリット形式で開催された、第13回世界核医学会に現地参加しました。本学会で私は、“Development of the methodology to predict clinical PET images for efficient CNS PET radioligand development using serotonin targeting ligands”という題目でポスター演題として参加したほか、他発表の聴講やポスターの閲覧、参加企業の機器展示見学をしました。なかでも「核医学へのAI応用と最近の話題」の講演では、AIが(1)人間の診断をgold standardにしてそれに追いつこうとするもの、(2)予後や遺伝子変異の予測などをgold standardにして人間の眼を超えようとするもの、(3)画質改善するもの の3つに分けられることを紹介したうえで、特に(2)によって出力された結果の真偽を人間が判定することは困難であるという課題が挙げられており、私の研究で提案する手法で出力された画像に対してAIによる判断が行われる可能性があることに気づかされたため、印象的でした。講義を聴講し、たった1画素の違いだけでAIによる結果に影響を与えてしまうことに気づき、自らの提案手法がどう利用されるかについて視座を高める機会となりました。本学会の参加は、英語で自らの研究をまとめる経験を積めたこと、核医学に関する工学的・薬学的な最新研究や最新の医療機器についての知見を得られたこと、研究者・先生方の熱量を身を以て感じることができたことで、私自身の研究に対する意欲が高まる機会となりました。本学会の参加に協力いただいた指導教官の志田原先生、ならびに共同演者の平岡先生、学生の皆様に深く感謝いたします。
2021年度
第2回標的アイソトープ治療線量評価研究会Web大会
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報告者:佐々木里奈 修士2年
2021年10月9日にオンラインで開催された、第2回標的アイソトープ治療線量評価研究会Web大会に参加しました。本研究会は標的アイソトープ治療の線量評価に関する研究を推進し学術の発展に寄与することを目的とし、240名近くの研究者が入会しています。オンライン形式で開催された今回の研究会では、100名近くの研究者が参加されました。扱うテーマは線量評価に関わる研究のみならず、標的アイソトープ治療に伴う医療現場のニーズや、各種製造法に関する研究の現状など多岐にわたる内容でした。なかでも、「核医学診断データと核医学治療薬剤の1回撮像から吸収線量を求める変換法の基礎的検討」の発表は私自身の研究で注目している手法の1つであり、論文を拝見したことのある先生の発表だったため、研究手法の理解がより深まりました。また、「正常マウスの生体分布から推定したヒト吸収線量のソフトウェアによる比較」発表では吸収線量算出時に用いるソフトウェアの違いと利用範囲の可能性を議論しており、ソフトウェアの選択肢があるという新たな視点がとても興味深い研究でした。本研究会への参加を通じて、核医学治療の現状と課題、期待されていること、必要性を再認識することができたとともに、私自身の研究へ対する意欲が高まる貴重な機会となりました。今回得られた知識を活用し、日々の研究に反映していきたいです。
2020年度
PET秋の学校in東北(オンライン)
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報告者:直井純一郎 医学系研究科 修士1年
2020年11月28日に開催された、PET秋の学校に参加してまいりました。本セミナーは東北大学をはじめ、弘前大学や山形大学、秋田循環器センターなど東北各地から研究者が集い、各自の研究発表と意見交換をおこなう場となりました。今年度は秋田県での開催が予定されていましたが、COVID-19の感染拡大の影響によりWeb上での開催となりました。しかし、事務局の先生方のご尽力により、日本語と英語の同時翻訳や優秀発表者を決める投票といったWeb上ならではの様々なコンテンツがおこなわれ、非常に楽しいセミナー参加となりました。本セミナーではPETに関連した研究だけでなく、幅広い研究テーマについての発表がおこなわれました。なかでも、「トータルバリエーションを用いた骨SPECT画像再構成のためのデータ収集法の検討」は臨床画像を用いて作成されたシミュレーション画像に対して物理的な評価をおこなうという報告で、私自身の研究に関わるような内容で非常に興味深かったです。また、質疑応答の時間では学生同士の活発な質疑応答がおこなわれ、発表者と参加者共にこれからの研究活動を行っていく上で非常に有意義な場となり、本セミナーに参加することができてよかったです。最後に、セミナーを開催していただいた事務局の先生方に深く感謝いたします。
最優秀発者表賞を受賞したM2 稲垣みゆきさん
第60回日本核医学会学術総会・第40回日本核医学技術学会総会学術大会(兵庫・神戸)
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報告者:佐々木里奈 修士1年
2020年11月12日から14日にわたって神戸国際会議場、神戸国際展示場1号館で開催された第60回日本核医学会学術総会・第40回日本核医学技術学会総会学術大会に参加しました。日本核医学技術学会総会学術大会は核医学研究の推進と発展を目的として毎年、日本核医学会学術総会と共同開催されている学術会議です。メインテーマである「ネットワークの上で発展する核医学」のとおり、核医学の発展はさまざまな職種と分野と立場の人たちの連携、すなわちネットワークの上で成り立つものであり、医学や薬学、理工学など多岐にわたる分野の専門家が参加しています。2020年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、現地開催とWEBを組み合わせたハイブリッド方式で開催され、合わせて2.200名以上の研究者が参加されました。現地では感染対策として、3密を避けるためのサテライト会場の併設や、アクリル板の仕切りの設置というように、新しい生活様式を取り入れた開催でした。私は、「プラナー像定量のためのConjugate法における減弱・散乱線補正が定量精度に及ぼす影響の基礎検討」という演題で口頭発表を行いました。私にとって初めての学会発表で緊張していたが、ぎこちない部分もありつつ研究内容を伝えることが出来たと思います。発表後に他の先生方から質問をいただき、自信持って返答することができたのは、事前の志田原先生をはじめとする研究室の方々のご指導のおかげです。本学会の期間中、発表の聴講・ポスター展示の見学し、核医学分野における最新研究の情報収集をすることができました。なかでも、「日本人のPSMA標的内用療法における有害事象」発表は、欧米人の報告と比較した時の日本人の有害事象の発生頻度、症状の程度に関する報告で、とても興味深い内容でした。国ごとの食生活や、薬物動態、体格の違いが影響する可能性があり、私自身の研究テーマの必要性を再認識でき、今後の研究活動への意欲につながりました。最後に、研究発表の機会を与えてくださった指導教官の志田原美保先生、共同演者の先生方に深く感謝致します。
会場入り口にて
2019年度
第9回核医学画像解析研究会(千葉・千葉)
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報告者:稲垣みゆき 修士1年
2019年11月18日に国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所で開催された第9回核医学画像解析研究会に参加しました。本研究会は、核医学における画像解析研究の発展を目的とし、日本核医学会核医学理工分科会との共同開催です。主に扱うテーマは、トレーサーの動態解析や画像の定量解析など、核医学に関する画像解析です。当日は研究の第一線で活躍される先生方、約30人が参加されました。各発表に対して5-6人からの質疑応答が行われ、多様な切り口でのやりとりを拝聴し非常に有意義な時間となりました。今回は認知症に関連した頭部PET研究の発表が多く、核医学での最新の動向が伺えました。なかでも、「脳画像における減弱補正と体動補正の検討」発表は私自身の研究テーマと近く、再構成や検討手法が参考になりました。また、「機械学習を用いた神経細胞群の発火パターン解析」などAI関連のテーマも話題性があり、面白い内容でした。どの発表も、研究導入の部分が丁寧かつ理路整然と説明されており、無知な私でもその研究の意義や手法を理解することが出来ました。日頃、再構成や補正法の理解に苦労していたので、とても参考になりました。研究会後の情報交換会では、様々な所属機関の研究者の方々から全国・世界の核医学研究の動向について教えていただきました。そして、「今後の若い人達にも頑張ってほしい、来年も期待している」と激励のお言葉を頂きました。核医学画像解析分野は日々進歩しています。最先端の情報を知り、この理解にまだまだ苦労していますが、今回の参加は、この一助になったと感じます。今回得たことを、日頃の研究に生かしていきたいです。
会場入り口にて
PET秋の学校in東北(宮城・仙台)
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報告者:細井歩 東北大学医学部保健学科 学部4年
2019年10月21日に東北大学CYRICにて開催された、PET秋の学校in東北2019というセミナーに参加しました。本セミナーは東北地方で核医学理工分野で研究を行う学生、研究者が集い研究内容の発表と意見交換を行う場であり、今回は北海道・香川・和歌山・韓国・エジプトからお越しになった方もいらっしゃいました。私は本セミナーにて現在行っている「THK-PET imagingにおける部分容積効果補正法の誤差伝播解析及びSFS-RR法の改良」という卒業研究について、その途中経過と将来的な展望について報告しました。大勢の聴衆の前で研究発表をするという事が初めての経験だったので緊張しましたが、事前の志田原先生をはじめとする研究室の方々のご指導のおかげもあり、発表ではぎこちないながらも伝えたい内容をしっかりと伝えられました。しかしその後の質疑応答で質問に対し言葉足らずな返答しかできず、自分の力不足を痛感しました。これを通して自分の研究に関する深い理解と相手の質問に対し的確に返答するための説明力の重要性に気づきました。また本セミナーでは他の学生や研究者の発表を聴く機会がありました。核医学と一言に言っても研究テーマは様々で、発表の仕方についても人によって大きく違うことがわかり、大変有意義な時間となりました。ただ英語での発表で聞き取れない部分も多くあり、今後研究発表を行う上でグローバルに活躍するためにも英語力の強化という課題が明らかになりました。今後研究を続けていく上で様々な課題が残る発表となりましたが、聴衆の前で発表したという経験は大きなものであったと思います。今後はこれらの課題と経験を基に精進して参ります。今回、研究・発表の指導をしてくださった志田原先生、Kim先生、研究室の皆様、並びに本セミナーにてアドバイスをしてくださった皆様に深く感謝いたします。 。
発表の様子 ヘルワン大のmagdy先生
2018年度
第58回日本核医学会学術総会・第38回日本核医学技術学会総会学術大会(沖縄・那覇)
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報告者:猪又嵩斗 東北大学医学系研究科保健学学専攻 修士2年
2018年11月15日から17日にわたって沖縄コンベンションセンターで開催された第58回日本核医学会学術総会・第38回日本核医学技術学会総会学術大会に参加しました。日本核医学技術学会学術総会は核医学研究の推進と発展を目的として毎年、日本核医学技術学会学術総会と共同開催されている学術会議です。今年のテーマである「治療に活かす核医学の技−創薬からTheranosticsまで−」のとおり、創薬から診断・治療に関わる様々な分野の専門家が参加しています。私は今回で3回目の参加となりましたが、会場では沖縄県の夏から秋の正装である「かりゆしウェア」がレンタルされるなどこれまでに経験したことのない雰囲気となっていました。私は、「頭部PET体動補正精度の装置間比較 〜統一実験プロトコルを用いた検討〜」という演題でデジタルポスター発表を行いました。デジタルポスター発表はセッションごとに仕切られたブース内で行われました。聴衆との距離が近く少し緊張してしまいましたが、短い持ち時間の中で上手く自分の研究を伝えることができたと思います。発表後にいただいたアドバイスをもとに、今後の研究発表をよりよいものにできるよう努めて参ります。また、デジタルポスター展示棟はブース間の距離が近く、様々なセッションの発表を聴講することができました。なかでも興味深かったのは、PET/CT検査時に安静保持が困難な症例における収集法に関する発表で、被験者の体動に対して様々な方面からアプローチされていることを実感しました。また、技術学会シンポジウムでは最先端装置を導入している施設からの性能評価や運用における問題点の報告があり、多くの質問・意見が飛び交っていました。核医学診断装置は日々発展しており、その装置の性能を最大限に引き出すために、また、より患者に利益のある条件で使用するためには、ユーザー間で情報共有・意見交換が不可欠であると感じました。 これからも最新の情報に対してアンテナを張り、自分の研究や今後の活動に還元できるよう心掛けていきたいと思います。最後に、研究発表の機会を与えてくださった指導教官の志田原美保先生、共同演者の先生方に深く感謝いたします。
会場の様子 (展示棟) 会場入り口にて
第31回欧州核医学会学術総会(ドイツ・ドュッセルドルフ)
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報告者:小山千莉 東北大学医学系研究科医科学専攻 修士2年
2018年10月14日から17日の3日間にわたり、ドイツ・デュッセルドルフにて開催されたEuropean Association of Nuclear Medicine Congreass(以下、EANM)に参加し、「Error propagation properties of 6 partial volume correction algorithms for [18F]THK5351 PET imaging 」という演題でe-Poster発表を行ったので報告をさせていただきます。まずEANMは、欧州核医学会が主催する核医学分野に関する医学・薬学・化学・物理学・工学系の専門家が集う総合的な学術会議です。本会議は、関連症例とマルチモダリティを含めた、核医学分野における最新の研究について議論を行い発展・共有し、その科学技術を広く普及することを目的としています。現在、41か国9000名以上の研究者が欧州核医学会に登録しており、規模としては核医学関連分野の中で世界最大級です。今回の本会議はドイツのデュッセルドルフにて5日間(10/13-17)にわたって開催され、ライブ配信による視聴を含め、約6200名の研究者が参加されました。核医学についての口頭発表、ポスター発表、教育講演、シンポジウム、招待セッションや関連企業による展示会などが構成され、どの場でも盛んに意見が飛び交っていたことが印象的でした。本会議の期間中、口頭発表やポスター発表を聴講し、核医学分野のトレンドや最新の情報収集することができました。特にContinuous Technologist Education sessionの中の ”Consolidated Practice In Nuclear Medicine Imaging for Dementia”や“Future Trends in Nuclear Medicine Imaging for Dementia”で、認知症PET検査で代表薬剤([18F]FDG, アミロイドβ薬剤, タウ薬剤)を、現在の研究結果をもとに得られる情報や将来的な展望等の情報を得ることができました。また多種多様なバックグラウンドをもつ研究者との交流にも恵まれ、研究活動に関する具体的なアドバイスをいただくことができました。今回の貴重な経験を適宜フィードバックし、今後の研究につなげていきたいと考えます。最後になりますが、今回、研究協力・発表の機会を与えてくださった指導教授の田代学先生、指導教官の志田原美保先生、共同演者の先生方、ならびに多大なご支援を賜りました公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団様に深く感謝いたします。
会場の様子 (メイン会場) 議論の様子
PET秋の学校in東北(青森県・東北町)
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報告者:阿部祥樹 東北大学医学部保健学科 学部4年
2018年9月28日に青森原燃テクノロジーセンターで開催された、PET秋の学校in東北2018というセミナーに参加しました。本セミナーは私たちのグループの他に医工学分野の大学院生の方々や弘前大学の理工学部の方々などが参加し、各々の卒業・修士研究を報告し合う会で、私は今回が初めての参加でした。 今回は青森県での開催ということで午前中に移動し午後から発表という形でした。このセミナーでは、私が7月の下旬から始めた卒業研究について、研究の背景となる部分や今後の研究の展望が発表の中心でした。このセミナーが自分の所属する研究室の人以外に向けて発表する初めての機会であったため事前練習も多くしましたが、本番では自分の発表が近づくにつれてとても緊張していました。発表に関しては、少し言葉につまったり、ぎこちない部分もありましたが、はっきりと自分の研究について伝えることができたかと思います。質疑応答では質問にあまりしっかり答えることができず、戸惑う場面があったのでその点は今後の課題とし、堂々とした立ち振る舞いとそれができるだけの深い理解、説明力が必要だと感じました。 このセミナーは研究に携わっている方々に自分の研究内容について聞いて頂いたり、他大学の学生の研究内容について知ることや交流もでき、とても有意義な機会であったと感じています。自分のメインテーマとは異なる、SPECTについての研究の発表も多くあって興味深く感じると同時に、同年代の学生の発表を聞いて研究への意欲が高まりました。自分の中では課題の残る発表でしたが、無事乗り切ることができてよかったと思います。このセミナーまで私にいろいろ助言や意見くださったみなさんありがとうございました。これからが研究本番となるのでこれまでの知識、そしてこのセミナーで学んだことやアドバイスをもとに卒業研究をよいものにしていければと思います。
海がとてもきれいでした 発表の様子