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研究グループについて

2017年4月、研究室主宰者の瀧宮が縁あって東北大学理学研究科化学専攻に着任しました。
それまでの所属である理研創発物性科学研究センター創発分子機能研究チーム・チームリーダーを兼任しつつ、「合成化学で機能を創る」をモットーに、有機合成化学を基盤として構造有機化学、有機機能性材料、有機半導体デバイス研究を推進する「有機化学第二研究室」を立ち上げています。

理研メンバーの助けも借りながら研究室の片付けから着手し、2017年8月には助教の川畑が着任、9月には実験室、居室の配置換えのための改修工事、備品移設、装置・物品調達などを急ピッチで行い、10月に瀧宮・川畑研究室の第一期生となる3年生6名を迎えました。
2018年4月に新たに修士1年生2名(1.5期生)、同年10月には3年生(2期生)3名(うち一名フランス留学中)が加わり、一期生6名とあわせ、計10名を超える研究室となりました。
2019年3月には、第一期生が最初の卒業生として卒論発表を行うとともに、日本化学会第99春季年会では修士2名、4年生2名が口頭発表を行いました。

研究室は有機合成実験室と分析・評価室、デバイス実験室、及び居室・セミナー室で構成されています。2017年10月から本格的に稼働しているS708有機合成実験室、S709分析室・ストック室に加え、2018年夏には新たにS710有機合成実験室の改修と立ち上げを開始しました。
また、N705デバイス実験室では、材料評価、薄膜作製、デバイス作製・評価装置の立ち上げを順次行い、2019年3月現在、新たに開発した有機機能性分子の吸収スペクトル、熱的性質評価に加え、昇華精製による高純度化、電気化学測定などが日常的に行われています。これらに加え、真空蒸着やスピンコート法、ディップコート法による薄膜作製、さらにそれらを用いた電気伝導性や薄膜トランジスタ、単結晶トランジスタなどの作製・評価が本格的に行われており、学会発表や論文発表用のデータを取得できるようになっています。