笠田研究室D2の陣場優貴です。「文部科学省国際原子力人材育成イニシアティブ事業 原子力イノベーター養成プログラム(NICP)」(東京工業大学)より留学費用をご支援いただき、2022年11月末から米国ミシガン大学のFei Gao教授の研究室にて計算機シミュレーションを学ばせていただいております。今回は、米国での生活の一部を報告させていただきます。
住まい
渡航後1か月余はホテルに滞在しておりましたが、1月3日からはCentral Campus付近の学生アパートでハウスシェアをしています。ホテルは2箇所に滞在し、渡米10日目に別の場所に変えました。ホテルを変えた主な理由は、最初のホテルには冷蔵庫と電子レンジが部屋になく、食料の保管と調理に大変苦労したためです。なお、どちらのホテルも洗濯機がなかったので、洗濯は手洗いで行っていました。
気候
12月中旬までは比較的温暖で日中気温も+5~+10 ℃ほどでしたが、クリスマスに記録的大寒波が直撃し、日中気温でも-15~-8 ℃という極寒の日々を過ごしました。1月に入ってからの気温は-7~+3℃ほどで安定しています。日本と特に異なる点として、日照時間が短いことが挙げられます。日の出は8時頃、日の入は17時前で、体内時計の調整に未だ苦戦しています。幸い雪はあまりないので、気候による生活への影響は殆どありません。
大学の居室
North CampusのCooley LaboratoryにあるGraduate Student Officeの一角にデスクをいただきました。残念ながら、同じ研究グループの学生は別の建物(図1)にいるので、この部屋では基本的に一人で作業しています。学生部屋は研究室単位ではなく、学科単位で用意されているようで、いろいろなグループの博士学生とポスドクが一か所に集まっています(修士まではデスクがないそうです)。また、研究室のある建物には共用の給湯室があり、そこでは冷蔵庫や電子レンジが使えるだけでなく、無料のコーヒーが飲み放題です。
図書館
大学構内には大きな図書館が複数あり、いずれも勉強できる場所が設けられています(図2)。図書館の雰囲気は場所ごとに異なり、ディスカッションを前提とした賑やかなホールや、勉強するための静かな自習室などがあります。週末も多くの人が勉強やディスカッションに励んでおり、私もよく図書館に来るようになりました。
街の雰囲気
街の中心部はミシガン大学の学生が多く、治安もそこまで悪くありません(図3)。歩いているとCan you spare something/a dollar?と聞いてくる人がたまにいますが、危険な雰囲気ではありません。郊外に行くほどひと気がなくなり、徒歩での移動は避けたい雰囲気になってきます。実際に郊外を歩いていたとき、通りすがりの自動車から罵声を浴びせられました。
移動手段
主に徒歩とバスで移動しています。特にバスが便利で、基本無料の大学バスのほか、公共バスも学生証があれば無料なので市内の移動には特に苦労しません(図4)。インターネットでバスの到着時間が調べられるので、遅延や欠便があってもすぐにわかる仕組みになっています。バス以外にもZipCarというカーシェアがあり、日帰りの観光などには便利です。