【趣旨】
2020年度核融合科学研究所一般共同研究にて、Fusion2030研究会(代表:森芳孝(光産業創成大)、世話人:坂本隆一)が設立されました。本研究会では、2030年代以降にプラズマ・核融合分野が取り組むべき学術課題(プラズマ科学、核融合科学、核融合炉工学)を整理し、成果物として、分野としての研究の将来展望を俯瞰するプラズマ核融合サイエンスチャート作成を計画しています。
サイエンスチャート作成に際し、プラズマ・核融合科学コミュニティの現状動向把握が必須と考え、まず、ワーキング活動で、大学等研究室の研究者人口と担当領域を把握しました(下図参照)。上記状況把握を元に、プラズマ・核融合コミュニティに対して、研究領域や研究課題に関するアンケートを作成しました。ご多忙とは存じますが、6月末を目処に、ご回答いただけますと幸甚です。アンケートは、15分程度で完了致します。
アンケートURL:https://forms.gle/9xgvGxaVzCVCqcJAA
【アンケートの対象】 プラズマ・核融合に関わる研究者(大学院生含む)
【利用方法・範囲】 本アンケートは、個人情報(名前、所属、メールアドレス)のわからない形で、プラズマ・核融合科学コミュニティ内で統計データとして報告されるとともに、FUSION2030研究会において作成されるサイエンスチャート草案のベースとなります。
回答された方の中で、希望者には個人情報を外した形での回答全データを後日配布可能にする予定です。
【本アンケートに対する問い合わせ先】
東北大 笠田竜太 r-kasada@imr.tohoku.ac.jp
Fusion2030研究会代表 森 芳孝(光産業創成大)
詳細情報
【Fusion2030研究会とは?】
NIFS次期計画を背景に、2030年代以降に取り組むべき学術課題(プラズマ科学、核融合科学、核融合炉工学)を整理するために設立されました。正式名称は、「2030年代以降を見据えたプラズマ・核融合科学の学術課題検討会 」です。ボトムアップで、核融合コミュニティーにおける将来計画・研究展望・ビジョンについて、自由に意見を交わすことを運営方針に掲げています。成果物として、プラズマ核融合分野としての研究の将来展望を俯瞰するプラズマ核融合サイエンスチャートの作成を計画しています。大学等の研究者を中心に、現在50名超の方に参画頂いています。第1回全体研究会を7月1日に開催予定です。以下の体制で活動しています。
【プラズマ核融合サイエンスチャート(以下サイエンスチャート)とは?】
将来取り組むべき重要な研究課題がまとめられたビジョンマップ及び現状の研究プロジェクトの展開状況やそれらの展望を説明するドキュメントで構成されます。プラズマ・核融合科学コミュニティ共有の分野説明資料(用途:学生さんへの分野紹介、他領域への説明)、及び、コミュニティの協力の下で展開する将来研究を分野外にアピールする資料、さらには、それらに付随する外部資金申請などにおける参照資料を意図しています。原型炉研究開発ロードマップ(平成30年7月文科省核融合科学技術委員会策定)と相補的関係を想定しています。開発ロードマップが、炉の実現にむけ、トップダウンで最短の道をシャープに絞ることが目的であるのに対して、サイエンスチャートはプラズマ・核融合科学を支える研究分野の裾野が拡いこと、及び、先端性の高い学術テーマが多岐に渡り、相互に関連し合っていることを示すことが目的です。独自のアイデンティティをもって、先を見据えた研究課題や夢のあるテーマを集めて、ボトムアップで、今できることはなにかを見出すことを目標としています。この目的に沿った文書を分野を挙げて構築するためには、ボトムアップでの提案・情報収集が重要となります。将来のあらゆる環境情勢にフレキシブルに対応できるよう、Fusion2030研究会の活動を通じて、様々な規模の研究計画提案(既存と新規)を列挙し、相互関連づけを行っていきたいと考えています。
以上
(2020-06-26追記)回答状況速報
「これまでに取り組んだ研究課題(過去)」、および「現在取り組んでいる、或いは今後取り組みたい研究課題(現在未来)」の結果における共起ネットワーク図。
「これまでに取り組んだ研究課題(過去)」、および「現在取り組んでいる、或いは今後取り組みたい研究課題(現在未来)」の結果に対する対応分析結果。原点から右上に行くほど「現在未来」に特徴的な語。原点から左下に行くほど「過去」に特徴的な語。原点付近にはこれといった特徴の無い語が集まる。