東北大学 大学院理学研究科 物理学専攻
    巨視的量子物性グループ
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配属を希望される方へ

  電子が凝集し相互作用する系のことを、強相関電子系と呼びます。強相関電子系では、しばしば巨視的スケールで量子効果が発現し、劇的な物性が発現します。超伝導・スピン液体・量子ホール効果は、その好例です。私たちは、新しい強相関電子物性を追い求めて、日々研究に励んでいます。

  強相関電子系の研究は、世界中の研究室で行われています。その中における本研究室の特徴は、@遷移金属化合物(d電子系)を対象物質にしていること、A物質合成を実験手法の基軸に据えていることにあります。有機物質(p電子系)や重い電子系(f電子系)も面白いものであり、また合成のみならず測定も重要ですが、高いエネルギースケールを有するd電子系の物質創製を行ってこそ、強相関電子系研究の新しい地平を開くことができると信じています。

  配属された学生さんには、直ちに最先端の実験研究に取り組んで頂きます。具体的なテーマとしては、現在は以下のようなものを設定しており、希望に応じていずれかを選んで頂きます。より詳細を知りたい方はこちら(pdf)をご覧ください。
  • 鉄系超伝導体の物質開発
  • 奇パリティ多極子の関与する量子物性の研究
  • 相対論的相関系における量子物性の研究
  • 高圧合成法による新物質・新超伝導体探索
  実験に加えて、週1回程度、論文紹介・英語教科書輪講・研究進捗報告を行うミーティングを実施します。学生主体の輪講も強く推奨しています。

  一年の凡そのスケジュールは以下のようなものを予定しています。
  • 4月: 花見(歓迎会)
  • 5月: ハイキング
  • 9月: 物理学会
  • 9-10月: 芋煮会
  • 12月: 忘年会
  • 1-3月: 研究発表会(学士3月上旬、修士2月上旬、博士1月下旬)
  • 3月: 物理学会

  本研究室には、以下のような方に向いていると感じています。
  • 物質が好き: 好きであることが原点です
  • 物質を作りたい: 泥臭いこともやります
  • 物理を探求したい: 物質には深淵な物理が宿っています
  • 学際性を大切にしたい: 固体化学・材料科学・高圧科学と接点があります
  • 真面目だ: コツコツやることが大切です
  • 立ち上げに携わりたい: 2014年発足の新研究室です

  配属を検討される方は、事前にコンタクトをとり研究室を訪ねて下さい。意欲溢れる方を歓迎します。