設立の経緯


 遺跡は現状保存が最善ですが、やむを得ない場合に限り、発掘調査を行い記録を作成する記録保存が取られています。これは、1975年に改正された「文化財保護法」に基づくものです。
 本学では、1983年度に埋蔵文化財調査委員会が設置され、東北大学構内の埋蔵文化財調査は、調査委員会とその実務機関の埋蔵文化財調査室が行ってきました。しかし1993年度以降は、急激に事業量が増加し、それまでの体制では対処することが困難になってきました。そのため、1994年度に埋蔵文化財調査研究センターが設立されました。そして、2006年度から特定事業組織、2017年には学内共同教育研究施設等としての埋蔵文化財調査室へと改組され、センターの事業を引き継いでいます。なお、センター発足までの詳細については『東北大学百年史』7に詳述されています。

 現在の職員は、併任の調査室長1名、文化財調査員3名(特任准教授1名、専門職員2名)、事務補佐員1名、および整理作業を担当するその他の作業員からなっています。

 調査室の運営にあたっては、運営委員会が設置され、調査室の組織・人事・予算、その他の運営に関する重要事項を審議しています。運営委員会の委員長は調査室長が務め、運営委員は、次の委員から構成されます。

 ○東北大学施設整備・運営委員会各地区キャンパス整備委員会の委員 各1人
 ○発掘調査に関連ある専門分野の教授又は准教授 若干名
 ○発掘調査地に関連のある部局の教授又は准教授で、その都度委員長が指名するもの
 ○施設部長

 また、運営委員会のもとに、埋蔵文化財の発掘調査に関する専門の事項を調査審議させるため、調査部会を置いています。調査部会の委員長は調査室長が務め、調査部会は次の委員から構成されます。

 ○調査室の特任准教授
 ○文化財調査員
 ○発掘調査に関連のある専門分野の教授又は准教授 若干人
 ○施設部計画課長
 ○発掘調査地に関連ある部局の事務部の長
 
国立大学法人東北大学埋蔵文化財調査室規程
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