ホームディレクトリの整理
皆さんのホームディレクトリはきちんと整頓されていますか?あるいは、雑多なファイルが
並んでいますか?次はtarakoさんのホームディレクトリの様子です。C言語のプログラムやオ
ブジェクトファイル(*.o)、実行ファイル等が沢山あり、一目見ただけでは何があるのか分か
りづらいですね。これでは必要なときに目的のファイルを捜し出すのも大変そうです。ファイ
ルの数が何千にもなった時のことを考えてみて下さい。
lectsrv:tarako% ls
exam* kadai1.dat rensyu2-2* test1.c~
Mail/ girls.exe lunch rensyu2-2.c test2*
Makefile hello1.c map.dat rensyu2-2.c~ test2.c
RMAIL japan.exe pg/ report.c test2.c~
equation* kadai1* rensyu2-1* result.dat test3*
equation.c kadai1.c rensyu2-1.c test1* test3.c
equation.c~ kadai1.c~ rensyu2-1.dat test1.c test3.c~
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ファイルをきちんと分類し整理することにより、目的のファイルがどこにあるのか簡単に分
かるようになり、作業(皆さんの場合実習や、将来の研究)を効率良く行なえるようになります。
ファイルの整理には、階層的にディレクトリを作り、そこにまとめる方法があります。上の例
ですと、ファイルの種類としては、
・プログラム
・課題
・練習
・テスト
・自分用の様々なファイル
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があります。次のようなディレクトリを作り、ファイルを整理しましょう。
/d0/lect/ge/tarako/ (ホームディレクトリ)
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+---------- misc
| +--- ここに自分用のファイル
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+---------- prog
+--- kadai1
| +---- 課題1のファイル
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+--- rensyu2-1
| +---- 練習2-1のファイル
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+--- rensyu2-2
| +---- 練習2-2のファイル
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+--- test1
| +---- テスト1のファイル
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+--- 等々
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ログインした直後は、ホームディレクトリがカレントディレクトリになっています。この状態で
上記のディレクトリを作成し、そこにファイルを移動してみましょう。
ステップ1
misc, prog ディレクトリを作成する。
lectsrv:tarako% mkdir misc
lectsrv:tarako% mkdir prog
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終ったらlsコマンドでこれらのディレクトリができたかどうか確認して下さい。
ステップ2
prog ディレクトリの下にkadai1, rensyu2-1, rensyu2-2, test1 を作る
lectsrv:tarako% cd prog
lectsrv:tarako% mkdir kadai1
lectsrv:tarako% mkdir rensyu2-1
lectsrv:tarako% mkdir rensyu2-2
lectsrv:tarako% mkdir test1
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ステップ3
prog/kadai1 の下へファイルを移動する。
lectsrv:tarako% cd kadai1
lectsrv:tarako% mv ~/kadai1* ./ ← コピー(cp)ではなく移動(mv)であることに注意
lectsrv:tarako% cd .. ← 一つ上のディレクトリに戻る
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この例では、カレントディレクトリをkadai1にし、"~/kadai1*"をカレントディレクトリ"./"へ
移動しています。"~"(チルダ)は自分のホームディレクトリ(ここでは/d0/lect/ge/tarako)を表し
ます。また、"*"(アスタリスク)はワイルドカードを意味します。すなわち、"~/kadai1*"はホー
ムディレクトリの下にあり、名前が"kadai1"で始まる全てのファイルを意味します。
ステップ4
他のファイルも同様にして移動する。
ステップ5
最後に残ったファイルのうち必要なものを~/misc に移動する。
また、不要なファイルやディレクトリはrm(remove)コマンドで消すことができますが、
WindowsやMACと異なりコマンドを実行した瞬間に消え復旧できませんので慎重に行なって
下さい。ファイルやディレクトリ操作について詳しくは このページを参照して下さい。
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