test.c を見て気づくように、Cのプログラムには次のような決まりがあります。
/*
と */
との間にコメントを書くことができる。
この間に書いたものは実行されません(コンパイルの際に無視されます)。 これを利用して、例えばプログラムの冒頭にはその プログラムの名前や、作成した日時、作成者などを書いておくようにします。 また、プログラムの中でも随所でコメントを書いておくと、 後で見返したり修正したりするときに役立ちます。
Cでは、 Pascal でいうところの begin, end の代わりに { , } を使用します。 また、制御文( for や while など)において被制御文が複数の場合にも、 これを用いてくくります。
Cでは、 main() という関数を実行して終了します。 これ以外の関数(サブルーチン)はすべて main() から 直接あるいは間接的に呼び出されるようにします。 void というのは、型を示す宣言で、 main() という関数は値(戻り値)をもたないことを示します。
文とは、プログラムを実行するための最小構成単位です。 ここでは、 printf() という関数を呼び出して実行する、 という処理を実行する文になっています。
#include
宣言により、他のファイルを読み込むことができる。
ここでは、 stdio.h というファイルをこのプログラムの中へ読み込むよう指定しています。 実際の読み込みはコンパイルの時に行われます。 これには、端末画面(やファイル)への入出力を行う際に必要な定義などが書かれています。 このように、多くのプログラムで共通して使う設定を他のファイルにまとめておいて、 コンパイル時に読み込んで使うといった機能が用意されています。 これにより、同じ定義を何度も書くといった手間がなくなります。
以上のどれかひとつでも忘れると、コンパイルした時にエラーが出ます。