シリーズ 青葉山 92 ヘビイチゴ
4月に咲いた黄色い花。
その後、茎は長く地上をはい、ヘビイチゴは真っ赤に結実した。
毒々しい色の実のせいで、ありがたくない名前を付けられたこの植物*。毒性もないし、もちろん、ヘビが好んで食べるわけでもない。
勇気を持って、実を口に入れた。果汁も味もなく、おいしくない。妙なところで、名前の由来を納得した。
ヘビイチゴ Duchesnea chrysantha (Zoll. et Mor.) Miq. バラ科 沢道、堤などの草地や路傍にふつう。 *ストロン(ほふく枝)を伸ばして地表をはい回る様からヘビイチゴの名がついた、との説もあります。出したストロンはどんどん伸長し、節からは根を出します。後に節間が枯れ、その先の節は娘個体として独立していきます。
*ストロン(ほふく枝)を伸ばして地表をはい回る様からヘビイチゴの名がついた、との説もあります。出したストロンはどんどん伸長し、節からは根を出します。後に節間が枯れ、その先の節は娘個体として独立していきます。
季節が春から夏に移る頃、現れてくるチョウ。園内でも林縁等に普通のチョウです。仙台では年2化(5月末〜6月と8月)、場合により秋に第3化が見られます。白くて小さな花が密集して咲くような植物が好みのようで、ガマズミ、ヤブデマリ、ウツギ、ノリウツギ等で吸蜜しているのを見かけます。幼虫の食草はスイカズラ・タニウツギなど。「普通」すぎて、かえってわからないことが多い種類。