スミレ科スミレ属の多年生の種は2種類の花をつけることが知られています。ひとつは開放花。これは上の写真のような普通に見られる花で春に開きます。もうひとつは閉鎖花。開放花が咲いた後も夏にかけて葉腋(ようえき)から次々につぼみを出しますが、これはいつまでも花を開かない閉鎖花と呼ばれる花です。自家受粉によって結実します。
閉鎖花をつける植物の例 → ミゾソバ
スミレ属の植物は世界に約400種あり、日本には50種ほどが生育しています。タチツボスミレは日本で最も普通に見られるスミレのひとつです。平地から山地の半日陰地でしばしば群れをなして生育しているのを見ることができます。