シリーズ 青葉山 40  ハコベ 

 
 

の七草の一つ、ハコベ(ハコベラ)の花が日だまりで咲いている。道端や畑など、全国的にどこでも見られ、通常は花期も長い。
 

 

 

このハコベはどうだろう。頭上には、ホオノキやコナラの枝が伸びている。南側ではニワトコの花芽も膨らんできた。

これらの樹木が葉を広げ、辺りがかげってくるころには、ハコベも種子を落として枯れてしまうだろう。  
 
テントウムシやヒラタアブ*の仲間が盛んに飛んでいる。寒さの戻りはあっても、森の息づかいは次第に強くなってきた。

(河北新報社提供 初出 1991.3.26)

 

ハコベ
Stellaria media (L.) Villars
ナデシコ科
園内全域の路傍や草地にふつう。

ハコベは寒帯から熱帯まで世界各地に分布しています。日本では早春から晩秋まで花を見ることができ、特に春先に目立ちます。花弁の数は10枚に見えますが、実はそれぞれが深く2裂しているので全部で5枚です。春の七草のひとつで若葉は汁の実やおひたしにして食用にされます。
* →ヒラタアブ