プロジェクト紹介

Project

井料研究室で実施中、あるいは最近まで実施していた主な研究プロジェクトのうち、
競争的資金によるものについて紹介します。 (2022/4/1現在)

Case-1

MaaS+CV時代の次世代交通システムに向けたインフラと制度の設計

(科研費:基盤研究A)

近年、特に民間のイノベーションを原動力として、ライドシェアやMaaS (Mobility-as-a-Service)といった新しいサービスが急速に普及しています。このことは自家用車主体の既存の交通体系では困難な、CV (Connected Vehicle)等の新技術の活用による高度な交通制御の可能性を高めているといえるでしょう。

本研究ではこのような「次世代交通システム」の性能を、民間のイノベーションを活用しつつ最大化させるような道路インフラとMaaSや交通制御のための制度を公共セクターが効果的に整備するための理論的な方法論を構築することを目指しています。

Case-2

多様な都市活動を支援する予測情報共有型時空間リソース有効活用技術の研究開発

(国立研究開発法人情報通信研究機構:ウイルス等感染症対策に資する情報通信技術の研究開発)

本研究開発は、アフターコロナ社会の都市生活において、交通システム等のモビリティサービス、オフィス・都市施設等の空間利用サービス等に代表される時空間リソースを市民が安全・快適に利用するために、移動体データや各種アクティビティデータを駆使して、時空間での人々の動きをモニタリング・予測する技術の実用化と、その情報を市民と行政・企業が共有しながら、行動経済学的な原理に基づいた行動変容促進を通して、限られたリソースを有効に活用する技術開発に取り組みます。

また、研究開発成果の社会実装をめざし、アセットマネジメントやイベント企画・運営主体を想定ユーザとした実証実験を通して、ビジネス可能性についても検討します。本研究は代表研究者である株式会社アイ・トランスポート・ラボと共同で実施しています。東北大学では、リソースを有効に活用するための技術開発を担当しています。

Case-3

ETC2.0データの活用と評価を通じた次世代ETCの基本設計提案

(国土交通省:道路政策の質の向上に資する技術研究開発)

本研究では、次世代 ETC システムの基本設計の提案を、ETC2.0 データを活用したケーススタディによる要件抽出、新観測技術の実道実験、匿名化や外部データ連携技術等の開発を基に、要件を満たすに必要かつ十分で、現行 ETC2.0と連続性がある形で行うことを目指すものです。
本研究は令和3年度までの3年間で実施しました。