日程・内容

大会スケジュール

2021年3月3日
開会式
9:20-10:00
特別講演1
10:00-10:45
特別講演2
11:00-11:45
シンポジウム
13:00-14:50
交流企画
15:00-17:00
2021年3月4日
リアルタイム発表
加工1・情報1・社会1
9:30-10:30
電子1・安全1・社会2
11:00-12:00
オンライン茶話会 in 東北大学
12:00-13:30
分析1・安全2・実験1
13:30-14:30
生物1・建築1
15:00-15:40
2021年3月5日
リアルタイム発表
生物2・建築2・社会3
9:30-10:30
分析2・社会4
11:00-12:00
オンライン茶話会 in 東北大学
12:00-13:30
電子2・安全3・実験2
13:30-14:30
加工2・情報2・実験3
15:00-15:40
閉会式
15:40-15:45
オンデマンド発表
3月3日(水)9:00 - 3月5日(金)17:00

開会式

開会宣言
総合技術研究会2021東北大学実行委員長 猪狩佳幸
挨拶
東北大学総長 大野英男
  • 次期開催校案内
  • 事務連絡

特別講演

2021.3.3[水]10:00-10:45

演題
「最先端の脳科学研究とその応用」
川島 隆太教授
東北大学加齢医学研究所所長
川島 隆太
講演要旨
他者のこころを理解するときに働くネットワークの一部が、背内側前頭前野と呼ばれる領域にあることが解明されています。
我々はこの領域の脳活動の時間的な「ゆらぎ」が、対人コミュニケーションが円滑な時に同期を示すことを発見しました。
この技術を使い、ウィズコロナの代表的なコミュニケーションツールである遠隔会議システムを使った対話を評価したところ、脳活動の同期は生じず、脳にとっては対人コミュニケーションとみなしていない可能性があることなどがわかってきました。
講演では、ブレインマシンインタフェース研究や最先端脳トレーニングついても解説します。
講演者紹介
主な専門分野は脳科学イメージング、脳機能開発研究、認知症予防など。脳機能イメージング基礎研究成果をトップダウン的に応用することにより、認知症高齢者や健常人の認知機能を向上させる新しいシステムの開発と普及に成功した。また、機能イメージング技術をシーズとした産学連携活動によって「脳を鍛える」をコンセプトした新産業の創成に成功し、新たな市場を形成した。 平成18年度日本PR大賞、平成21年度文部科学大臣表彰(科学技術分野)、平成25年度河北文化賞などを受賞し、現在も全国紙に毎週連載記事を掲載するなど、様々な角度から脳科学の知識を広く社会に啓蒙・普及している。

2021.3.3[水]11:00-11:45

演題
「東日本大震災から10年 ー大学の使命と今後の活動」
今村 文彦教授
東北大学災害科学国際研究所所長
今村 文彦
講演要旨
東日本大震災の1年後に災害科学国際研究所が発足され、当時の課題を解決すべく文理医の融合英知を結集し、自然災害科学に関する世界最先端の研究を強力に推進する組織を立ち上げました。ここで、学際連携の取組がどのように組まれ、研究や社会貢献活動を展開しているのかを紹介します。2015年国連防災世界会議での貢献、その後の世界防災フォーラム開催など、その活動は学術を越え、国際社会への貢献も始めています。
最後に、震災から10年が経つ今、経験や教訓の風化も指摘される中で伝承していく仕組みなどを紹介させていただきます。
講演者紹介
主な専門分野は津波工学、津波防災・減災技術開発、津波数値解析を始めとした流体波動解析、災害被害調査など。津波数値モデル移転国際プロジェクト(TIME)責任者。 防災・啓発や災害発生後の調査報告や解説などで多くのメディアに出演。 平成15年から始まったFM仙台のSUNDAY MORNING WAVE「地震に自信を」コーナーを担当し、地震・津波などのメカニズムや防災について分かりやすく解説し最新の話を紹介している。平成25年度NHK放送文化賞、平成27年度文部科学大臣表彰(科学技術振興部門)、平成28年度防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞し、様々な分野で活動が評価されている。

シンポジウム

テーマ
「技術職員の働き方 -これまでの10年とこれからの10年を考える-」

2004年4月、国立大学の法人化が行われました。国立大学の法人化の目的は、それぞれの大学がそれぞれの個性を生かしながら、教育研究を一層発展させるために、従来の文部科学省の内部組織という位置づけではなく、独自の法人として大学毎に自由な運営を行えるようにするためで、技術職員にも民間手法の導入という変革が求められました。

同じように、各研究所や高等専門学校においても様々な変革が求められ、今日に至っているものと思います。

国立大学の多くは、従来、教室系技術職員を講座・分野・部門・工場等を単位として専属的に配置し、部局単位で人事管理が行われることが一般的でした。1980年代後半から1990年代にかけて各大学で技術職員の組織化が検討されましたが、どちらかというと待遇改善が前面に出ていた感があり、1998年4月の文部省訓令33号による技術専門職(技術専門官・技術専門職員)導入についても、従来通り部局毎の組織化が基本だったかと思います。しかし、法人化に際し、人件費の削減が求められたこと(運営費交付金の漸減)、技術職員の職務内容が広がったこと(マルチタスク化)などから、技術職員の業務の見直しや、人員削減を目的とした組織化の検討が進められている大学も少なくないと思います。

このような状況の中、東北大学では、2009年に総合技術部を設置し、2013年に部局を越えた人事異動を活性化するために職群制度を導入しています。そして現在、人事評価制度の全学一元化、全学的視点から適材適所に技術職員を配置する適正配置案の作成に取り組んでいます。

本シンポジウムでは、事前にお願いした技術職員、技術職員組織に関するアンケート調査結果をお示しし、東北大学における法人化後の技術職員・技術職員組織の変革について紹介した後、幾つかの大学・高専のパネリストにご登壇いただき、これまでの10年間の技術職員の働き方や待遇の変化、これからの10年でどのような変化が起こり得るのか、また、それに対しどのように対処していくべきなのかをディスカッション出来ればと考えています。

挨拶
東北大学 総合技術部長 下間 康行
技術職員が感じている現状
-アンケート調査報告-
東北大学 小森 和樹
東北大学事業支援機構総合技術部
の過去・現在・未来
東北大学 猪狩 佳幸
パネルディスカッション -各大学における状況の紹介-
ファシリテーター
東北大学 佐藤 和則
パネリスト
高橋 秀典(京都大学 ) / 星 勝徳(岩手大学) / 清 悦久(東京工業大学) / 太田 隆(仙台高等専門学校)

交流企画

各技術分野の情報交換や施設紹介など11種の企画を用意しています。

Ⓐ 事前登録が必要なものとⒷ 事前登録が不要なものがあります。

  • 事前登録が必要なものは、どれか1つの企画にしか参加できません。参加登録からお申し込みください。後日メール等で参加方法をお知らせいたします。
  • 事前登録が不要なものは、参加者用ホームページから参加できます。

Ⓐ 事前登録が必要なもの

  1. 自然科学総合実験概要紹介および技術交流
    定員:100名
  2. 初級者向けセキュリティ設定についての情報交換会
    定員:20名
  3. 安全教育の紹介と災害時の安全衛生活動解説および意見交換会
    定員:250名
  4. 建築・土木・環境の実験施設見学・情報交換会
    定員:250名
  5. 広報系技術情報交換・相談会
    定員:100名
  6. 酢酸ウラン廃棄物管理の現状についての意見交換会
    定員:30名

※ 注意:どれか一つの企画にしか参加できません。

Ⓑ 事前登録が不要なもの

  1. 東北大学流体科学研究所施設紹介
    定員:なし
  2. 東北大学電気通信研究所ナノ・スピン実験施設の業務紹介
    定員:なし
  3. 東北大学総合技術部における男女共同参画推進について
    定員:なし
  4. 『東日本大震災』からの復興
    定員:なし
  5. オンライン茶話会in東北大学
    定員:なし

発表形式

リアルタイム発表
リアルタイム発表は、Zoomを利用して行います。Zoomは、お使いのパソコンにアプリケーションをインストールするか、ブラウザからご利用いただけます。発表資料を画面共有してご発表いただきます。
オンデマンド発表
オンデマンド発表は、発表者に事前にお送りいただいた動画、参加者ページ内でいつでも視聴できるようにして行います。
発表内容に対するご質問は、ページ内掲示板にて行なってください。発表者の方が回答いたします。

発表分野

発表される方は、内容により適切と思われる分野をお選びください。プログラム作成時に内容や演題数により、発表形態や分野の変更をお願いする場合もご ざいます。

加工・開発分野
  機械設計・加工、ガラス機器加工、機械工学、材料工学、教育・研究用実験装置の開発・設計・製作、開発・背系・制作など
電子回路・測定・実験分野
  計測・制御、データ・信号処理、ロボット・メカトロニクス、電力・エネルギー、試料作製、半導体技術など
分析・評価・観測分野
  機器分析、化学分析・物性分析、構造組成解析、装置管理・技術指導、自然観測・防災、文化財保存、試料処理・加工など
生物・生命科学分野
  動物(生物)施設管理、植物施設管理、遺伝子操作・細胞培養、病理・解剖・法医、生物系学生実習、生物系研究室支援など
情報・ネットワーク分野
  アプリケーション開発、データベース、ネットワーク、システム管理、CG、セキュリティ、認証、人工知能、ウェブサイトなど
安全・保守管理分野
  高圧ガス、液化システム、大型装置維持運転他、施設管理運用他、安全衛生管理全般、放射線管理など
建築・土木分野
  建築、土木、災害、環境、資源、調査、実習など
社会貢献・組織運営分野M
  広報活動、課外学習、地域貢献、技術職員組織運営など
実験・実習技術分野
  実験・実習及び技術研鑽に関する知識・手法や創意工夫、研究成果など