統計学入門
全学教育科目 植松良公准教授
授業の目的と概要
経済や経営に関する分析を行うに当たり、データの処理を行うことは必須である。例えば、経済学の理論が正しいのかを検証したり、様々な仮説を調べたりする際には、膨大なデータを適切に処理する必要がある。そのためには統計学の知識が必須であり、早いうちから正しく理解することが望まれる。また、確率論は統計学の基礎になるばかりか、経済経営の諸問題に対するモデリングの際に、重要な意味を持つ。そこでこの授業では、確率論と統計学の基本的な知識の習得を目的に講義を行う。
学修の到達目標
確率・統計の考え方と基礎的な理論を理解し、将来コンピュータソフトウェアを用いたデータ分析を行う際の基礎となる数理的な知識を獲得することが目標である。すなわち確率の計算と、推定や検定など統計学の基礎的な知識を確実に学ぶことを目標とする。
教科書及び参考書
『統計学 改訂版 (New Liberal Arts Selection)』 森棟 公夫, 照井 伸彦, 中川 満, 西埜 晴久, 黒住 英司 有斐閣 2015
授業内容・方法と進度予定
はじめに、データの取りまとめ方を中心に「記述統計」の解説をする。その後、確率論の基礎を講義する。後半は、推定や検定といった「推測統計」の基礎について説明する。具体的な内容としては以下の通り
- 記述統計1
- 記述統計2
- グラフ作成
- 相関と回帰1
- 相関と回帰2
- 確率
- 分布と期待値1
- 分布と期待値2
- 基本的な分布
- 標本分布
- 推定1
- 推定2
- 仮説検定1
- 仮説検定2
- 回帰の統計理論