Tag Archives: 日本学・宗教学・思想史

第27回日本近代仏教史研究会研究大会での本ゼミ生の報告

2019年6月1日に開催された第27回日本近代仏教史研究会研究大会(於東洋大学)で、本ゼミ所属の多くの院生が報告してきました。今回のシンポジウム「井上円了/哲学館/近代仏教」は、円了没後100年を記念としたもので、佛大教授の大谷栄一先生に加え、東洋大の佐藤厚先生および三浦節夫先生もご登壇されました。大谷先生の新仏教論は特に、刺激的でした。お疲れ様です! 楽星(D2) 「大陸に立つ―昭和期における大谷光瑞とアジア主義―」 亀山 光明(D1) 「念仏と戒律 ―釈雲照『十善戒法易行弁』を中心として―」 簡冠釗(D1・文学研究科日本史研究室所属) 「大正新脩大蔵経と対支文化事業―中国寄贈事業を中心に―」 山口陽子(M2) 「加藤咄堂の排耶思想 ―仏教公認教運動を背景として―」 呉佩遙(M2) 「信仰言説と雑誌『新仏教』―境野黄洋を中心として―」 ジュリオ・ナシメント(M1) 「世紀転換期における大内青巒の在家仏教観」

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ジョン・パーソン先生ご講演「帝国日本における右翼と学問」

2019年5月24日に、ジョン・パーソン先生(ニューヨーク州立大学オールバニ校助教授)がこちら東北大で非常に興味深いご講演をされました。先生は原理日本社の事例を踏まえつつ、1930年代から40年代にかけての特別高等警察が創造(想像)したものとしての「右翼」概念の歴史的形成を語られました。先生の近著『Arbiters of Patriotism: Right-wing Scholars in Imperial Japan』も楽しみにしております! Yesterday @johnnyppp John Person gave a stellar talk at Tohoku Uni on the pre-1945 right and the state. In the 1930’s, the Thought Police shifted their attention from leftwingers to the extreme … Continue reading

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岩田先生ご講演「近代仏教の布教方法――近角常観と東北大学」

2019年5月16日に、岩田文昭先生(大阪教育大学教授)が近角常観(1870-1941)を軸に、大正期の学生文化や近代仏教建築を広く紹介されました。近角のネットワークも確認しつつ、近代における仏教と精神分析との関係を語る上でキーパーソンである古沢平作(1897-1968)への影響も取り上げられました。終了後の懇親会でも話が続き、「生きがい」としての近角研究を主張されました(笑)。岩田先生、仙台までお越し頂きありがとうございます! Prof. Iwata Iwata gave a fabulous talk at Tohoku University on the popularity of Chikazumi Jōkan in Taisho period Japan, student culture, and modern Buddhist architecture. There was also a Chikazumi branch in Sendai with Tohoku University students. pic.twitter.com/n4fjziTiS9 … Continue reading

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トーマス先生ご講演「20世紀日本における「信教の自由」言説」

2019年5月13日に、ペンシルベニア大学助教授のジョリオン・トーマス先生(プリンストン大学宗教学科出身)がこちら東北大学でご講演されました。先生は数ヶ月前に発表された自著『Faking Liberties: Religious Freedom in American-Occupied Japan』の内容を紹介しつつ、近年の宗教論研究との関係で、近代日本における「信教の自由」という概念の生成と定着をめぐってたいへん有意義な課題について話されました。トーマス先生大ファンのゼミ院生・山口陽子さんは特に大喜びでした!

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日本仏教研究の泰斗集結

本日、佐藤先生の退任記念シンポジウム打合せのため、佐藤先生ご自身を始めとして、末木文美士先生(日文研)、林淳先生(愛知学院大学)、吉田一彦先生(名古屋市立大学)、そして引野亨輔先生(千葉大学)という、大物の先生方に本講座の図書室でお集まり頂きました。このような豪華メンバーがうちの図書室で集まるのは、最初で恐らく最後なのではないか、と思います。

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The 6th Graduate Student Japan Studies Workshop

2019年3月20日に、本ゼミ所属の院生・楽星(D1)および亀山光明氏(M2)が、東京大学・シカゴ大学・東北大学によって開催されている「Graduate Student Japan Studies Workshop」の第6回で報告してきました(於東京大学東洋文化研究所)。 楽氏は「Yellow Peril and the Awakening of Japan: The Development of Asianism during the First World War」で沢柳政太郎(1865-1927)の思想を取り上げ、亀山氏は「Tracing the Buddhist Precepts in the Era of Civilization」で、律僧・釈雲照(1827-1909)と加藤弘之(1836-1916)との間で行われた論争に焦点を当てました(当日のプログラムはこちら)。

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国際学術会議「明治維新再考――文化、宗教、国家」を開催

2018年12月14日~16日、こちら東北大学で「明治維新再考ー文化、宗教、国家」テーマとして、The First Tohoku Conference on Global Japanese Studiesを開催しました。基調講演にシカゴ大学のジェームス・ケテラー教授および金城学院大学の桐原健真教授が行い、本ゼミ所属の呉佩遙氏も「Superstition and Scripture: Sakaino Kōyō and the Politics of Buddhism in Meiji Japan」という題目で報告を行いました。その他にミシガン大のマイカ・アワーバック先生、天理大学の岡田正彦先生、國學院大學の星野安二先生、そしてアマースト大学のトレント・マクシー先生などの宗教学者・歴史学者も参加し、大変な盛会となりました(プログラムや要旨等はこちら)。

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クラウタウ先生「日本宗教史学における廃仏毀釈の位相」収録の『カミとホトケの幕末維新』が刊行される

龍谷大学文学部准教授岩田真美先生、そして金城学院大学教授の桐原健真先生が編集された『カミとホトケの幕末維新――交錯する宗教世界』は先日、法藏館から刊行されました。「維新150年を越えて、文化史の視座から近世と近代の架橋を試みた野心的な研究入門書」と評されるこの作品に、クラウタウ先生の他に宗教学者のジャクリーン・ストーン先生(プリンストン大学)や歴史学者のジョン・ブリーン先生(日文研)などの研究者も寄稿しており、幕末維新期の宗教史を考える上で画期的な著作です。クラウタウ先生、おめでとうございます! 2019年2月8日追伸: 本書は日本の最も伝統のあるオカルト情報雑誌『ムー』で紹介されました!出版社の方も言っていたように、「あの『ムー』に掲載いただけるとは!」

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