曽根原理

曽根原理 SONEHARA Satoshi
1961年生、博士(文学)〔東北大学、1994年〕

「神格化」なるものの歴史性に迫る!

本学の史料館(学術資源研究公開センター)にて勤務する曽根原先生は、前近代日本の宗教史研究を代表する存在です。東北大学日本思想史研究室出身の曽根原先生は、徳川家康の神格化過程に関しての「古典」とも呼ぶべき『徳川家康神格化への道』(1996年、神道宗教学会奨励賞受賞)を発表されてからも、中世から近世にかけての日本宗教の持続と変容についての多くの業績を発表し続けています。曽根原先生の業績は今まで、英語やフランス語などの言葉に翻訳され、日本学の世界におけるその研究の国際性も明らかです。本講座で先生は「中近世日本思想論」を担当されており、「近代」に焦点を当てる多くの院生のため、欠かせない前近代にまつわる基礎的な知識をゼミの院生に与えています。

主要業績
『徳川家康神格化への道——中世天台思想の展開』(吉川弘文館、1996年)
『神君家康の誕生——東照宮と権現様』(吉川弘文館、2008年)
『徳川時代の異端的宗教——戸隠山別当乗因の挑戦と挫折』(岩田書院、2018年)