東アジア日本研究者協議会(EACJS)の学術大会に参加!

クラウタウ先生と日本思想史学会組が茨城大で活躍していたのと全く同時期の2019年11月1日から3日にかけて、ゴダール先生はゼミ生の一部を率いて、台湾大学にて行われた東アジア日本研究者協議会(East Asian Consortium of Japanese Studies , EACJS)の第4回国際学術大会に参加してきました。EACJSは、北米を中心としたアジア研究協会(AAS)、欧州を中心としたヨーロッパ日本研究協会(EAJS)と並んで、東アジア地域における日本研究者の国際的交流促進のために創設された国際カンファレンスです。

大会の2日目に、ゴダール先生と亀山光明氏は、パネルセッション「近代日本の日蓮主義における信仰とプラクティス」にて報告を行いました。本パネルセッションは、従来の研究において、近代的な合理主義の下に「儀礼」や「プラクティス」といった側面が閑却されてきたことを踏まえ、信仰と実践の関係を、近代日本の代表的な仏教運動である日蓮主義を題材として再考すべく企画されたものです。パネルでは、ゴダール先生による「昭和初期の日蓮主義と東亜連盟運動における女性」や亀山氏「明治中後期の法華運動と肉食妻帯――田中智学を中心に」の他に、駒澤大学研究員の君島彩子先生の「彫刻家、竹内久一と日蓮主義」、筑波大学大学院の牧野静氏による「宮沢賢治の法華信仰と菜食主義」の報告もあり、それらに対して大阪大学のユリア・ブレニナ先生がコメントしました。当日はフロアからも日蓮主義の有する普遍性と国家との関係や、如何にして多様性と広がりを有する日蓮主義を通時的に把握するのかなどについて質疑がおこなわれました。最後にブレニナ先生から、従来の在家主義図式の再考、物質文化という未開拓の領域、菜食主義という新たな実践、女性の役割とネットワーキングなどの多様な方面から日蓮主義を捉えることで、同運動の新たな可能性を検討することの意義が示されました。

パネリストと田中智学(笑)

本パネルの他に、ゼミ生の楽星氏が「東アジアにおける思想交流史」分科会で報告しました。楽氏の報告「アジアという言葉からみる日本の自他認識の展開――雑誌『太陽』におけるアジア言説を中心に」をめぐって、台湾・淡江大學の王嘉臨先生などから質問があり、「亜細亜」という言葉の定着と「アジア主義」の概念形成との関連性について、指摘されました。さらに「帝国日本の支配と植民地社会の変容」の分科会でも日本史研究室所属の簡冠釗氏による「近代日本の対中国文化外交――東方文化事業における研究助成事業を中心に」の報告もありました。大会終了後は、ゼミ生が台湾の美食と風景も楽しみました!

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