戦後仏教思想を問う(あるいは70年代の仏教とオカルトの接点)

類似宗教学者(あくまでも自称)の吉永進一先生も当事者である「1970年代オカルトブーム」における「密教」の位相を研究したいという院生希望者がいまして、「近代仏教」を理解する上での「戦後」の重要性を前々から訴えている教員側も、その指導に向けての勉強を開始いたしました。

今月は多くの一次資料(歌川大雅、中岡俊哉、桐山靖雄などのテキスト)に加えて、横浜国立大一柳廣孝先生による複数の研究書も入手しました。第一印象としては、1973年に刊行されるコリン・ウィルソン『オカルト』の中村保男による日本語訳の影響が時代的に、どうも大きかったようです。

本ゼミに釈雲照研究の亀山光明氏もいて、来年度から大正・昭和期の密教を研究したいという院生もアメリカからくる予定なので、うちは少しずつ近現代密教の研究に取り組みたい方が増えていきそうです。

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